こんにちは。
実は土曜日に届いていたChromebook C101PA。数時間触ってみての感想を少し。
キンッキンに冷えたビールのうまさよりも感動した。これが本体価格3万円で買えるのですか。いい時代になったものです。
良い点
総合して良い点が多い。悪い点も後で列挙しますけどまずは良い点だけで。
ハード面
小さい
小さいものを選んだんだから当たり前だろ!
A4クリアファイルよりも小さいのが最高にいい。重量も1kgを下回るのでスッと持って寝室からリビングへ。今までデスクトップに張り付いていた引きこもりもこれで少しは部屋の外へ出られますね。
小さい鞄にでもするりと入るし下手したらクラッチバッグメン()大歓喜の片手で持ち運べる軽さと大きさ。カジュアルな服着てるのにクラッチバッグ持ってる男の人は一生理解できない。
薄さもかなりええとこまでいってる。
開きやすい
まずこちらの写真を見てほしい。
おわかりいただけるだろうか。少しだけディスプレイ側が出っ張っている。
何に喜んでいるかというと、この出っ張りのおかげで爪をかけなくても指の腹だけで引き上げられるんです。他のPCがこの限りではないという話ではなくて、C101PAの仕様がうれしいだけです。
長年頑張ってくれたU24Eは真ん中にしか持つ場所がなく、開くときに意識する必要がありました。
慣れてしまえばどうってこたないので、この驚きは初めのうちだけですかね。
期待以上の持続力
C101PAのバッテリー持続時間はカタログ上では「約9時間」と紹介されています。
一方の実機上では
35% - 3:41ですので、単純計算で3倍して10時間程度。
え?超えちゃう?カタログってちょっと嘘ついて理想の数字を書くんじゃないんですか?なんで控えめに書いた?
アプデが入って黒くなりましたが
だからASUSは、好き♡
冷たいまま
熱くならないのは盲点でした。利用目的がブログを書いたりちょっとネットサーフィンしたりと軽い内容ですからCPUなどに大きな負担をかける作業はしません。が、従来のノパソだとほんのり熱くなっていました。
ところがこのChromebookはちっとも熱をもちません。U24Eがお亡くなりになっているので温度を測って比較というわけにもいきませんけれど、体感でも確実に冷たい。Youtubeで480pの動画を再生しながら設定などを触っていても裏側に熱を感じませんし、ファンレスなのでもちろん静か。
熱くなって語っているのは私だけでしたか...。
充電中はC101PAも熱くなります。
ソフト面
ロックが楽
ボタン一つで画面にロックをかけられる仕様。おそらくC101PA以外のChromebookでも同じです。
押し間違いやすそうな配置のロックボタンですが、タイピング中に間違えて押しても発動しないように1秒の猶予が設定されています。
想像の3倍の速度
ChromeOSが軽量とはいえZ8350と肩を並べるCPUを搭載したPCでどこまで快適さを生み出せるのだろうと疑問を抱きながら手元にあるC101PAを起動。
早い
早すぎる。通常のOSの3倍のスピードでデスクトップが表示される。Windowsとは違うのだよ、Windowsとは!10秒もかからないうちに前回のセッションまで戻ってくれるのはめちゃくちゃ便利。
従来のPCでは、
- メーカーのロゴ
- Windows起動シークエンス(ぐるぐる回るやつ)
- ようこそ
- ユーザーのログオン画面
の4手順だったのに対してChromeOSでは
- ChromeOSのロゴ
- ユーザーのログオン画面
とたったの2段階。これらの間も数秒で済みますので使い始めるまでに10秒あれば足ります。ちょっとだけ何かしようと思ったら開いて終わったら閉じて。ネットブックとはかくあるべきと教えてくれているような感覚。
シャットダウンも2秒くらい。Vistaとか1分以上かかってませんでした?
UIがWindowsに近い
サブPCとしての購入や、新規開拓の障壁の減少などを想定してか、ホーム画面・ショートカットその他でWindowsに寄せています。
初めて触っても違和感や困惑なしに操作できるというのは新たな商品として重要です。馴染みにくそうなだけで購買意欲は失せます。大きさが気に入らないからとiPhoneからandroidもしくは逆の引っ越しって、ちょっと消極的になってしまいませんか?そんな感じ。
デフォルトで設定できる壁紙もバッチグーなセンス。
悪い点
いくつかしこりの残る点があります。実用上ほとんど問題にならないようなものばかりで。
ハード面
音量ボタンがわかりづらい
本体左側面に配置されている物理ボタンで音量調節ができます。従来のキーボードのFキーにあたる位置で調節ができるのにもう一つ配置する意味があるのか疑義があります。どちらかがダメになったときのためでしょうか。
あと増減の向きが逆な気がします。
PCに向かって手前がマイナスで奥がプラス。画像だと右が前
なんかこう...上下逆がよくないスか...?スマホでも持ったとき上になる部分がプラスで下がマイナスですね。直感的に正負がわかりやすくなっています。C101PAのボタン配置はどういう使われ方をする前提で設計されたのか。メーカーに聞くのも無駄ですね。キーボードでも画面上でもどうにかなりますもの...。
タッチパッドにひっかかる
ガラスを撫でる感覚に似ている。
概ね問題なくスーッと動かせますが、ときどきぴたっと指が吸われたように止まってしまう。
ノートPCには絶対つきものであるタッチパッドの使い心地は筐体の評価を大きく左右する要素。純正のままでサラサラしていないと残念です。耐久性と等価交換だと考えて自分を納得させましょう。
しかし私は知っています。100均の保護シートでも感触が向上すると。
ダイソーのこれはあんまり滑りがよくないので非推奨。
Windowsボタン的ものがない
窓の最大化最小化、デスクトップの表示、などなど今までWindowsボタンを使って行っていたショートカットを直感的に使えないのは少し減点。初めのうちは戸惑うものの、"Ctrl+Alt+?"でショートカット一覧を参照できますので後々覚えていくしかないでしょう。
ソフト面
Wi-Fiの感度は低め
ネットに繋がりづらいわけではないのでひと安心。
私はポケットWi-Fiと組み合わせて使います。Chromebookは机上に、ルーターはリュックの中に。リュックは隣の席、もしくは背もたれの後ろ側。
リュックを後ろに置いた状態、直線距離にして1m弱、障害物もほとんどない状況で接続強度が”Medium”でした。低速でストレス...にはなっていませんが不思議で不思議で。
一応計測結果を貼っておきますね。ポケットWi-FiはW06です。
追記
2020年5月
幾度かのOSアップデートがおりてきました。更新を重ねてからまた使っていて気づいたのはタッチパネルの感度、反応速度がほんの少し落ちました。0コンマ秒でラグったり、短い間隔でのタッチに気づいてもらえなかったり。
言っちゃあなんですが全然問題ではありませんね。C101PAをタブレットとして使うくらいならiPadでもなんでもタブレット専門を買えばいい。アップデートは2023年8月まで(helentec.comによる)来ますから、まだしばらくは安心して使えそう。
最後に
総合的に捉えると、やはり「買い」なマシンです。
何かを編集したり、窓をたくさん開く人にはあまり向きませんけれど、普段ネットで調べものをしたり動画を見たり、ちょっと何かを書くくらいならこれほど快適なノートPCはなさそう。他のChromebookとか2-in-1は知りませんが。ここ重要だからね。
この記事を書きながらストレスになることは本当に、ほとんどありませんでした。
限られた用途で適合するのであればChromebookという選択肢はもっともっと広まるとうれしいですね。
では、またお会いしましょう。