こんにちは。
普段使いもできそうな品の良い指輪を磨いていきましょう。
あらゆる曲線を用いて真ん中に爪を設けた今回の指輪。
光を当てても透明感のある赤ではなく暗いので、ガーネットかと推測しました。ワインレッドのような深い赤。しかし逆にガーネットとしては透けて見えない。
毎度お世話になっている宝石商に参考になるよう写真を送付すると
「これはタイ産のルビーの可能性が高い。通常イメージされるルビーと比べると色が黒く透明度が低い代わりに価格が安い。」
うーむ、知らなんだ。
デザインはシンプルですね。K18ですが石も大きくなくいやらしさも無いので普段から指にはめていたようで、傷や凹みが散見します。
裏側は結構がさがさですね。垢が詰まって黒くなりそう。
今回もまずは洗浄機にかけて細かい汚れを取ります。
表は変化ありません。裏側は黒さが減りました。やっぱり何かがひっかかってたのですね。
今回は綿棒が主体で3000番のコンパウンドでこしこししましょう。もちろん輪の部分は布で。
お美しい光沢がカメラの前で披露されています。
磨きながら眺めていてもやはり石の暗さが目立ちますね。いつもは左右から光を当てます。今回の撮影では後方にペンライトを置いて様々な角度を試しました。結果としてルビーを光らせられなかったわけですけど...。
造形の部分でも「ちょっとこれは...」なところがあります。
まずひとつ。爪の均衡がとれていない。
正面からの写真をもう一度載せますよ。石を掴んでいる爪に注目してください。
ちょうどバッテンになってない気がします。対角で結んでも爪先が向き合ってなくないですか?目が悪いのかな。
もうひとつ。輪の均衡がとれていない。
これは上からの写真で見れば伝わるかと。
左下のあたり、暑さがちょっとだけ違う。曲がってしまった風ではない。工作精度の問題なのかもしれません。指に着けるだけなら全く。
締めの写真も結構苦労しました。
新品でピカピカすぎると着けづらいかもしれません。しかし今回の指輪なら中古のままのほうが怖がらずに使えますね。自分で持ってるにはいいんですが商品としてはおすすめできません。売ってお金にするのもはばかられますね。もういっそ指にはめておこうかな。小指にはぴったり入るんだ。
では、またお会いしましょう。