こんばんは。
今回も拾いものをいじってみます。
表題のとおり、マリクレールの時計です。
マリクレール自体は時計メーカーでもなんでもなくファッションブランド。
ファッションのフの字も知らない、もとい興味をもたない私は無視して時計を見ます。
小綺麗なお顔の時計です。淡い黄色の、シャンパンゴールドとも言うのでしょうか、繊細な色にサンレイ仕上げでクラシカルな雰囲気。
こいつが電池を替えても秒針がピクピクするだけで停止しているのをいいことに好き勝手触りましょう。
スペーサーは外した後です。
オリエントのクオーツってあるんですね。型番は「D8540」。はじめは08540かと勘違いして調べていました。Dで調べても全然情報が出てこないのは何故でしょうか。
巻芯を外していじろう。
と行きたくてもオシドリを押さえて外そうとしても”ボタン”がありません。
まさかこの爪がこんなに深いとは。
押さえでガッチリホールドしてたらそりゃあ抜けませんね。ケースから出すときもちょっと抜き差しして確認事項がある際も、毎回ネジを締めたりゆるめたりと大変ですよ。トホホ ...。
回路側を外します。
上に引き上げれば取れる。なんと楽なことか。
輪列押さえを取るとこんな感じ。
数回しか開いてませんが見慣れたもんです。
D8540は押さえにも書いている通り「one(1)jewel」。ステップモーター部にひとつだけ人工ルビーがあります。他のクオーツは「NO JEWEL」でゼロってのも普通。それで5年とか10年程度なら電池替えつつ生きるんだから大したもんですよ。
バラしたあとに組み上げると一瞬だけ秒針が回って動いたんですが、ケーシングしたあとは不動になりました。何がダメだったんだか。
丸いガラスは虫眼鏡のように機能します。
通常使用時には全く拡大されません。
あとから調べて知った事実に、「クオーツ式で秒針がpkpkするのは動力が最後まで伝わっていない証拠。オーバーホールして輪列のゴミを取り除きましょう」なんてのが出てきました。
これを知り輪列から歯車を取り出しベンジンですすぎ、組み直してみました。が、残念。沈黙を貫かれました。信じた結果が沈黙とは、うーむとなる。
クオーツへの興味が薄いせいでこれ以上の深追いは何もしません。疑問は残りますけれども、回路が死んだと都合よく解釈して、再び引き出しで長い眠りについてもらうこととしましょう。
では、またお会いしましょう。