自粛の中することもないので、自作用のパーツをebayで眺めていて、疑問がわいたのです。
ETA用として売られているケースに少し腑に落ちない点が。
寸法の違う複数のムーブメントに対応しているのです。それも、径ではなく高さ。
まず結論は、現段階でいえば、買って試すしかない。
なんたって中国製ですからね。5000円のケースにサファイアガラスを使うとは考えづらい、スペーサの寸法もどうだろう。100m防水も信じられるかどうか。
具体的な商品を見てもらえば話しが早い。
● Case fit ETA 2824 2836 miyota 8215 821A movement,it is fit 29.9mm-31mm dial
● Case thickness : 14mm
とまあ、ここには4つ書かれていますね。8215が大丈夫なら8205,820Aも使えるので、実質6つに対応しているようです。
一方でこちら。
Movement ............... Fit ETA2836; DG2813; Miyota8215/8205
Thickness ............... 13.3mm
ETAは2834だけですね。DG2813はMiyota8215と同じです。
ほぼ同じ形状のケースで両方ともETA2836に対応して、一方は2824にも。そして2つともMiyota8215をサポートします。
ではここでETA2824,2836,Miyota8215の寸法を見てみましょう。キャリバーナンバーを押せば公式のページへ
2824-2 | 2836-2 | 8215 | |
---|---|---|---|
直径 | 25.6mm 11 1/2’’’ |
25.6mm 11 1/2’’’ |
26.0mm 11 1/2’’’ |
高さ | 4.60mm | 5.05mm | 5.67mm |
直径は0.4mmズレるものの、すべて同じく11.5型。
高さが大きく違っていますね。その差は最大1mm。
おそらくスペーサーにはちゃんとハマるんでしょう。幅は。
問題は高さ。
厚さが違うと巻芯の位置がすこーし違います。日の裏側からの距離が、例えば
2836 | 8215 |
2.25mm | 2.52mm |
直径と違って高さの0.3mmは結構シビアなもんです。なんてったってケースにある巻芯の通り道に合わせないと水分の侵入を許してしまいます。致命傷。
本当に2836にも8215にも対応してるんでしょうか。
36mmのケースで目ぼしい物はETA2836しか対応していないというのです。でも、ひとつ目に挙げた商品は2824にも対応。うーん。
とりあえず2824のクローンムーブメントと2836ケースを買って試すしか手は残されていませんね。8000円くらいか。安かねえな。
好きな時計を組み立てるのも結構たいへんですね。安く済ませるならなおさら。
とりあえず自分を人柱にしつつ自作時計の情報を蓄積しましょう。楽しいし一石二鳥だ。
では、またお会いしましょう。