損するあほう

時計とかタバコとかPCとか、残しておく。※個人の感想です

自作用 安価なムーブ比較

買いやすい価格のムーブメントにもやはり少しずつ違いがあるみたい。

 

この記事で挙げるのはSeagull ST2130, MIYOTA 8215SEIKO NH35で、すべて「自動巻き+日付表示」の機械。2020年5月段階の所感等。

大きさとかパワーリザーブとか、部品の調達具合なんかをメモ程度に。

 

 Seagull ST2130

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画像はこちらから
直径

25.6mm
11 1/2’’’

高さ 4.60mm

駆動時間

40時間
振動数 8振動/秒
受け石 26石

情報はここから引用

 

言わずと知れたETA 2824-2, Sellita SW200のクローンメカ。

2824をもとにしているのでスペックも同じ。精度も追い込みやすいんじゃないかな?パーツの配置も同じっぽいのでテクニカルガイドも2824のを流用できそう。ネットで検索して参考にするのも全然アリ。

 

入手性

本体のお値段は6000円程度と手を出しやすい。例えばここ
その他のパーツ(文字盤・針・ケース)もネット多数転がっており容易に見つかる。ebayとAliexpressで同じ部品が買えるが、お値段は微妙に違う。多種多様な形状、寸法、材質、とにかく1000円程度でいろいろとある。ただし40mm未満のケースはロレックスを強く意識した製品しかないのがたまにきず。

 

所感

ETAをまるパクリしているだけあって多少の信頼はおけそう。純正ETA向けのヴィンテージ部品も組み合わせられて夢が広がる機械。本家2824の前に一度さわっておきたい。

 

一歩先(?)を行く機械、PT5000の紹介や簡易レビューは以下から。

 

MIYOTA 8215

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画像はこちらから
直径

26.00mm
11 1/2’’’

高さ 5.67mm

駆動時間

42時間
振動数 6振動/秒
受け石 21石

情報はここから引用

 

CITIZEN率いるミヨタの汎用機。基本的な作りは他と同じ。21石搭載で巻き上げは片側のみで矢印の方向だけ。効率は低くても使ってれば巻き上がりますよ。公式精度は-20~+40 秒/日。UNADJUSTEDの文字通り調整なしで出荷され、調整は必須

 

入手性

4000円くらいあれば手に入る。日本のムーブメントで最も入手性が良いかと。ただ国内で売っているのはあまり見ない。購入は例えばこちらへ。

文字盤や針と汎用部品にネット通販でたくさん出会えます。ケース以外は1000円くらい。ETA・MIYOTA兼用で売られている文字盤は干支脚が4本ついているものです。7時・12時付近だけ残して切ればOK。

 

所感

作るにも安くて助かるし、JAPANの文字があればこその安心感。1本1万円くらいで組める。自分で調整する根気があるならコスパに優れる。

 

購入して簡単にさわってみたり、分解したりする記事は以下から。

 

SEIKO NH35

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画像はこちらから
直径

27.40mm
(29.36mm)
12'''

高さ 5.32mm

駆動時間

41時間以上
振動数 6振動/秒
受け石 24石

情報はここから引用

 

時計界のスーパーカブ。我らがSEIKOの機械。7S26の代替ムーブメントとして有名。7Sよりも優秀で、セコンドハックが追加。受け石の数も24に増える。全世界に1万円未満で完成品を送り出した製品の上位互換なんだからザコいわけがない。黒or灰色のスペーサーがないと文字盤が付けられないので注意。

 

入手性

機械本体は4000円程度。NH36だともう少しするイメージ。
文字盤、針は数あるけど、ケースだけほぼない。Aliexpressを泳いでも反応は渋く、本当に合うのかどうかわからない商品がちらほら。一説によると2824用のケースが兼ねられるとか、SEIKOのケースは互換性が高いので説明に書かれてなくてもフィットするとか。とりあえず1件だけ私は目星をつけてます。

 

所感

安心と安全のSEIKO製とはいえ、全部揃えるのに難儀しそうなNH35。作りたいけど一筋縄ではいかなさそう。あと、文字盤がダイバーっぽいのしかない。

 

兄弟機7S26の分解は以下から。

 

 

最後に

部品の多さを考えるとMIYOTAが一番汎用性高く作れそう。歩度調整さえ粘ったら実用性も。調整しでも-20~+40 秒/日。使えなくはない。
Seagullはヴィンテージのオメガ文字盤とか見つけてハアハアするのが正解だと思います。なんちゃってロンジンなんかもできるのかな。
SEIKO NH35は・・・ ノーコメント。

 

純正ETAがグループ外に供給されなくなるため、Sellitaやその他のメーカーが作るムーブメントを採用したり自社で開発したり。そういうところに付加価値を感じない人なら自作が楽しくておすすめですよ。ワクワクしながら部品選んで自分の手で組み上げる時計。値段だけじゃないってのも持つ楽しみです。

 

では、またお会いしましょう。