分解したままほったらかしては怒られるので作業を再開しましょう。
古い時計ではゼンマイにS-6をさしています。量はよくわかんない。
いっぱいあったほうがいいんだろうなと思いながらいつもペタペタと塗りたくる。
当たり前のように乗せるだけなので簡単。
私は輪列を組立てて油をちゃんとさした段階でザラ回しをします。ささずにする人もいるみたいです。ガンギ車や4番車への負担が大きそうなので油なしの状態では2番車を軽くさわるだけにしています。
テンプの上ホゾ穴石は分解せずオイルを乗せて針で流し込みました。
石の油だまりにのせて細いものでちょいと挿すと吸い込まれます。同じように下穴石、ガンギ車下ホゾに注油。便利なやり方を教わったもんだ。
ヒゲゼンマイが2番車スレスレを行き来。
当たってはいないもののやはり水平が狂ってしまっているので振りもよろしくありません。平置きで180°前後、縦で140°程度かとおもわれます。時代を考えたらこんなものなのかも。動いているだけでも恐ろしい。
テンプの振りが弱いのはゼンマイのせいなのかヒゲのせいなのか不明。気が向いたらゼンマイ引っ張り出して洗浄して、ダメなら交換も。
風防の内側から謎のフィルムが剥がれてくる事件を乗り越えてケーシングも終了。
ベゼルの角はずらしてみました。
この時代のケースや文字盤、針、大きさ、雰囲気が結構好きなんですよ。中身は油さしづらいし精度も全然だけど、いつの日かもっと状態の良い機体に巡り合えたら実用したい。
あ、このBUWACはACCORD BOND WATCH CO. から出た時計みたい。機械にそう書いてあった。時間合わせて使えるようなら誰かに譲るか売るかしよう。
では、またお会いしましょう。