改良版は年の瀬にこっそり紹介しました。
タイムグラファーが8月から一生積み込まれている話はしましたね(こちら)?もしかしたら私の荷物もコンテナごと流れてしまったのかもしれません。
じゃあしかたない。PCのタイムグラファーアプリを使うしかありません。
実はブログを始める前に一度、このためのマイクセットを作ってます。構成はとても簡単で、チューナー用のマイクとamplug2。つないでみたもののシグナルを受け取ってはくれませんでした。
時は流れ2020年末、watchmakerコミュの掲示板を眺めているとタイムグラファーアプリ、マイク、アンプを自作した猛者が。これは乗っかるしかない。
説明を読んでいると、オペアンプや抵抗とコンデンサを使って、ハイパスローパスフィルターを3段階重ねて、チクタク音の主な周波数を増幅、聴取可能にする構造だと。
てなわけでせっせこ作りました。
基板は ワイヤード・ユニバーサル基板 をちまちま削って、銅箔基盤を真似。スイッチやジャックは好きなのえらべばいいと思うんです。
マイクはよくあるピエゾ素子にシールド線をつないだだけ。環境音を拾いまくりですが時計を乗せている間はチッチッチッチッチッといい音が聞こえます。
このままでタイムグラファーアプリも拾ってくれます(そのために設計された回路)。
ところが、いくら雑音を落とすフィルターを作ったとはいえ、やはり音楽や声も入る。するともちろんアプリ側も困惑して点線が乱れてしまう。
この問題はアンプ本体ではなくピックアップ側にあると考えられます。対策として最も単純なものは、素子につなぐシールド線を短くする。もしくは振動に強い材質でできたケース等で素子を囲う。
何も考えなくてもいい案で、本来のタイムグラファーのピックアップを使う。端子をすげ替えるわけです。
正直どれも面倒くさいのでやっぱり既製品のタイムグラファーがいかに簡単に使えるようになっているかを思い知らされますね。
ただこいつは生音が聞けるのが優秀で、もしどこかが擦れていたりテンプ周辺に異常があればすぐに診断が可能。
さらに圧電素子の代わりに電磁石を接続すればクオーツソナーとして機能するスグレモノ。
ケーシングに失敗したので見た目はお粗末ですが、使えればヨシ!な感じですから。
機械式でもクオーツ式でも作業終盤で活躍してくれるでしょう。
では、またお会いしましょう。