損するあほう

時計とかタバコとかPCとか、残しておく。※個人の感想です

PT5000は新たな2824-2のクローン?

暇があればeBayの海をさまよっているわけですが、個人的に見慣れない名前のムーブメントがちらほら。

 

その名も PT5000。

http://www.precision-hk.com.hk/index_en.aspx

ちょっとそれについて調べたことを和訳してご紹介しておきます。

https://calibercorner.com/hk-precision-technology-caliber-pt5000/

 

当記事の最後に、購入後の簡単なレビュー記事へのリンクを貼ってあります。

以下紹介

 

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公式から拝借
メーカー H.K. Precision Technology (HKPT)
キャリバーナンバー PT5000
型(リーニュ) 11 1/2"
直径 25.60mm
厚み 4.60mm
ルビー数 25石
パワーリザーブ 38時間
拘束角 50度
振動数/時 28,800振動/時 (8振動/秒)
秒針規制
手巻き
カレンダー早送り
機能 中三針, 日付(3時位置)
生産国 中国
確認されているモデル Shancheng Exceptional Life aka 山城表 卓越糸列非凡人生

 

PT5000は2015年にH.K. Precision Technology なる会社が発売した機械式ムーブメント。このムーブメントはかの有名なETA2824-2をベースに開発されたもの。
PT5000と手巻きのPT5100、この二つの機械式時計を除けばH.K. Precision Technologyは多機能クオーツやスマートウォッチのムーブメントが主力。

 

クロノメーター認定されている?

ETA2824-2やその互換品であるSW-200がクロノメーター認定を取得できるのであれば、それはつまり2824の構造や材質、加工精度を倣って作ったムーブメントはどれでも認定試験を通れることを暗示している。

2018年1月にはPT5000を積んだShanchengブランドの時計が、グラスヒュッテでの試験を通過してクロノメーター認定を受けるのだというので注目を集めた。このムーブメントを搭載した他のブランドがこの事実を使って売り込みを行う可能性もあるが、同じ機械を使ったすべての時計がクロノメーター級の精度を誇るとも限らない。逆に、クロノメーター認定を受けた時計じゃなかった場合でも、しっかりと調整されていれば、小さなズレだけで時を刻む能力を発揮するはずだ。

 

公差

H.K. Precision Technologyによれば、PT5000の日差は±12秒/日。ムーブメントは卸売で手に入る。

 

PT5000・ETA2824-2の部品互換性

ETA2824-2はあらゆる企業が採用してきた実績のあるムーブメントで、必要とあらば部品はすぐにでも手に入ると言うブランドもあるだろう。しかし、それとPT5000の部品が交換可能かどうかは話が別だ。

例えばセリタのSW-200がETA2824−2のクローンなのに、セリタにしか適合しない部品がある。クローンとはいえ、1から10すべてが同じでないのだ。2824-2と同じ構造や技術に基づいて設計されているだけだ。現時点でPT5000との部品互換性については十分な情報を確保できていない。

PT5000をまるごと入れ替えるコストについてはETA2824−2の交換部品を買うよりも安くつく。変に部品を調達しようとするよりは、必要に応じて取り替えが効くようにムーブメントをまるっと1つ購入しておいたほうが簡単だ。

 

PT5000・ETA2824-2 の機械互換性

PT5000は2824-2のクローンであるからサイズは全く同じだ。あとは干支足の位置さえ同じであれば機械そのものをポン載せできる。(コメント欄を参照)

 

 PT5000を製造するのは?

既知の問題として、中華ムーブメントにおいてメーカーとキャリバーの組み合わせを特定しようとすると混乱が生じることがある。 もちろんPT5000でも健在だ。どこが作っているか頑張ってみるといい。ETA, Sellita, Sprod, Miyota, ...もうわからなくなる。

さて、上記ではH.K. Precision Technologyと説明した会社の構造はおおむね以下のとおりだ。

Hong Kong Precision Electronics Co., Ltd, > H.K. Precision Watch & Clock MFG. Co. Ltd. > Chong Qing Clock & Watch > Shan Cheng Watch

Shang Chengとはグループ内のブランドだ。またこの上下関係を見ているとChongquingキャリバーとも呼べそうになる。

これについてさらに調べると、PT5000のテンプの下にロゴが彫られておりH.K. Precision Technologyのもののようだ。つまりH.K. Precision TechnologyのPT5000で間違いない。今のところは。

 

価格

PT5000はオンラインで$68.00ほどで探せる。

 

PT5000のマーケティング画像

Shang Chengの広告を以下に貼っておく。

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calibercornerから拝借

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紹介は以上です。

 

<追記>

届いた感想を記しています。

未調整の歩度もみました。

<追記ここまで>

 

では、またお会いしましょう。