いつぞやの冬に組み立てた最強の懐中時計。
実は買ったままの状態で特に手入れをしていないのもあって、針回しがキィキィ聞こえたり、刻音がちょっとおかしかったり。
てなわけでいっそ分解して注油し直してあげましょう。
その前に。
分解しながら各箇所でいろいろ確認をする必要があります。
- 部品の裏表や向き
- 汚れがたまっているか
- 欠けているところがないか
- 操作や機能が正常か
今回は汚れがひどかった以外の異常はみつかりませんでした。
とりかかります。
現状でも快調で各姿勢±8秒くらいの精度。安かったのにすごいんだけども、ゴミもついてるしベタベタさわっちゃった跡が。
ケースから出して異音チェック。これを消すのが一番の目的かな。
あれぇ?聞こえないぞ?ケースの何かが共鳴していたのかな?(組立後も鳴らなかったのでケースとも違う)
文字盤側はとても簡素。
水平に入っている歯車を全部とるだけですね。切り替えまわりも組みやすいので分解してもいい。
表側きたない。真っ白だ。
これは洗浄前にロディコでペタペタ。ハケでゴシゴシ。これでほぼ消えました。
インカブロックの石を取り出すときは注意点が。
ショックバネが外れやすい。斜めになるだけでミゾから出てきてしまうので、ロディコや小さく切ったセロハンテープなどで安寧を。
アンクルは油がちょっとこぼれているのと、停止量が小さいですね。
爪の場所は入・出ともにバランスがよい。この懐中時計の振り角がそこそこでるのは停止量があまりないから?ゼンマイの力も大きし。
アホほど汚い香箱もふきふき。
分解だけなら簡単ですね。ネジゆるめて上げていくだけ。
あとはハケで大きな汚れを落としてからベンジンに浸して超音波洗浄にかけます。
次回組立編で。
では、またお会いしましょう。