さて油をさしていきましょう。今回はグリス(S-6)とAO-2だけです。
まずは一番下にあたる箇所。
香箱の上下にグリス、2番車の上下にグリス、自動巻きの石にグリス。自動巻きはAO-2やAO-3、D-5でもいいかもしれない。
重い力がかかる部分ですからサラサラの油よりは濃ゆい油。正解はありませんがね。人によってはグリス使わないこともあるみたい。
手巻きは擦れそうなところにベタベタ。
歯車と軸とがなめらかに動けばいいのです。最悪自動巻きがあれば動くわけですし...。
すぽっとかぶせて。
リュウズ操作で小さい歯車がくるくる回ったり、自動巻きのところを動かして角穴が回ればセーフ。
この段階で壊すようなことはないはず。まだ何も押さえないし。
受けをかぶせるのが一番めんどくさい。
裏側に秒カナおさえのバネが装備されているために受けが浮いてくる。
3か所のネジを軽くしめつつホゾが入っているかどうかを確認しておさえながら締めて、ザラ回しで全部入ってから増し締め。
ここが一番壊れるポイントかもしれんなあ。
各所にオイルを流して測定器にかけてみたところ。82系は拘束角49°って公式が言ってた。
す、すごい。
何がすごいかっていうとこれが縦姿勢なんだ。縦で振り角270°、目視でも確かに260°前後ある。
平姿勢にすると300°を超える。超優秀な個体を引いたみたい。手放したくないな。
こいつは訳あって調整をほどこしません。
文字盤側は写真撮り忘れました。ごめんなさい。その、作業が楽しくて、えっと。
では、またお会いしましょう!