近くの骨董市で綺麗な腕時計を買ってきました。1000円で。
オリエントスターの未使用品ですねぇ。時計屋のタグまで残っているとはなんともかわいそう。ヨシヨシしてあげましょう。
大戦前後の腕時計ってデザインが最高に可愛いくて、全部欲しくなってしまうほど。スモセコは言わずもがな、インデックスは植字だったり彫ってあったり、文字盤のｷﾞﾗｷﾞﾗ具合が無くおとなしかったり、ケースのメッキが剥がれてボロボロだったり。無名ブランドもいっぱいあって面白い。
もちろん全部個人の感想ですけどね。
目が無いってこういうのを言うんでしょう。
公式に載っている時計もﾝギャワイイ。
もう写ってますやん！しっかり後ろにある！スズキさん...、あんたの時計は俺が動かしてみせる！！
錆びやカビが無いのは奇跡かな。
ケースにみっちり入っているムーブメントはこの時代特有ですね。
ぴったり採寸して作られた裏蓋って美しさを感じます。現代の機止板でどうにかしとけみたいなのよりも専用設計らしさがあって、ケースメーカーの気合が伝わります。きっと規格があったんでしょうけどね。
手巻きカレンダー無しの潔いデザインも好き。
バネも弱くない。なんなら硬い。摩耗してガタガタにもなってない。これ本当に未使用なんだなぁ。
あ、テンプの受け石は最後に取ります。
機械がピッカピカでちょっといい心地しますね。湿気に冒されてなくてよかった。
オリ☆エント。この形はクロノメータータイプ...？戦前戦後は配置よく見ますね。うちにもジャンクでたくさんあります。もしかしたら部品の互換があるかもしれませんね。歯数をちゃんと確認しましょう。
重たいテンプですねえ。5振動の機械には厳しいっす。
持ち上げる時にびよい～んと伸ばしがちになるので注意しないとすぐにひずみます。私は毎回テンワと受を一緒につかみます。
アンクルに石が無く、メタルブッシュが圧入されています。
動きも小さいしゼンマイから遠いから大きなトルクがかからないから？わからんけど11石ってのも今どき作られてないもんな。
テンワ下に「K」の刻印も。これはK型ムーブメントということなのか。調べてもあんまり出てこない。
このあたりは見なくても分解できますね。状態もいいしザラも良い。
油がかたまって渋い動きもなんだかかわいい。
おしまい。
下ホゾの受けは全て石なしですか。11石の理由はこの辺ですね。アンクルの上下、各歯車の下で合計6石足りない。あれば手巻き多数派の17石に達すると。
10.5型が主流な気もするけど、これより小さいのもあったしなぁ。テンプ以外石なしもあるくらいだもん。
組立は苦労するのを知っているんですよね。耐震なしのテンプが大嫌いでね。
では、またお会いしましょう。
