こんにちは。
気持ちの重くなる作業が待っているとわかりつつ進みましょう。
とりあえず地板から引き抜いてそのまま接着剤盛ってみます。
乾燥しましたが、予想していた通り接着面が小さく容易にとれてしまいました。
ついぞ足がつかなかったので最後の手を使いました。自作した干支足で止めたのです。 干支足を自作 - 損するあほう
まずは先に油をのせておくのが良いでしょう。受けの準備をしておけばいちいちふせビンをかぶせなくて済みます。
何も考えずに部品同士の摺動部および軸部分にはグリスを塗ってあげましょう。
オーバーホールをせずに10年も使っていると摩耗が進んで噛み合わなくなるみたい。
こちらは7S26と同じ雰囲気。 バネのある穴石がふたつで、ないところは秒針が入りますね。
このバネは外したことが無いけどたぶんドライバーでゆっくりこじるんだろう。
汚れてないから裏側から吸い込ませる安牌をとります。替えのきかないバネ折れは倍満。
受けまでかぶせるとやっぱり見慣れた形。
ネジでゼンマイを巻くとテンプが元気に動きます。
この瞬間に「ああ、よかった」と毎回感じます。自分の行いに間違いがなかったと機械がお墨付きをくれるからです。動いていても調子が良くないときはそれでも壊さなかったのは事実です。
さてカレンダー側はジャンパーが問題ですね。子鉄車兼早送り車は隙間にAO-2を流しておきました。
バネを入れるとジャンパーがぐるりと動いて固定できません。
仕方なく日板をのせてから押し込むしかありませんね。傷つけないように。日板は繊細な子なんだから。
5のところは初めから汚れついてましたよ!ホント!
文字盤の位置もズレずに足を固定出来ているようです。
作っててよかったな。今は環境が変わって旋盤を借りることすらできない。自分で買うしかない。
自動巻きはケースに入れてからつける派。文字盤のほうに力がかかっちゃうからやめたほうがいいかな?
このままで手巻きの時計だったらよかったのにな。薄くなるし。でもこいつは手巻き機構無し。腕の動きなしでは生きていけない体になっちゃったの。
かわいそうに。ほんじゃあ完成させてやろうじゃないか。
戻ってまいりました。風防は探すのが面倒になったので無視します。
セイコーマチックはジャンクといえどもそこそこのお値段で買い手が見つかるので後処理には困りませんね。
ちなみに駒マークは好きじゃない。
では、またお会いしましょう。