怪しい業者からレディースの時計を買ったんですよ。きれだなって思って。
でもやっぱりダメでした。
B〇Wのように、4つに分割されたそれぞれにヘアライン処理がされており、光の当たり具合でちらちらと輝き方がかわる。
ここだけ見てもすでにン?と思いませんかね。右半分見ればわかります。
ちなみに今回もシチズン専用の回転錘ドライバーが無ければ大変でした。
これをやすりで作るのも不可能ではないけれど大変だ。一本買ってしまったほうが安い。
スペーサーはもう亡骸のようです。上の写真の上半分にはありませんよね。
でもこれがないとガタガタします。使いまわすしかないか...。
ダメな理由の答え合わせは先にしておきましょう。
チャプターリングが外れている+目玉が飛び出るほど下手な接着跡。
いや確かにね2000円未満で売られる商品に期待はできません。しちゃいけないのは頭でわかっててもまさかここまでヒドイとは。
仕方なく接着剤のカスをちまちま取って改めて接着しようと足を合わせてはめ込むと、
おかしくないか?
12時の位置が線の間にあるし、太い線が12時2.5分の場所に。これでは全く逆の機能じゃないか!1分すらちゃんと指せないチャプターリングに何の意味が...。
もうボロボロだよ!満身創痍だよ!ラストシューティングも驚きだよ!
ったく、結局ジャンクでしか放流できないのは残念。機械はめちゃくちゃ優秀っぽいのに。
カレンダー送りの突起に注意して持ち上げれば押さえは簡単。
右の曜板ジャンパーはネジを外しても飛びませんから安心安全。
右下のごちゃごちゃした板がカレンダー早送り機能を果たす箇所。
ここは噛み合いを注意して観察したのち、持ち上げるだけです。長いバネが外周のあたりに伸びているのでこれ注意。
油をさすには絶対外さなければならないのでしっかりと憶えておきます。
表側は8200とはかなり違った雰囲気ですね。
自動巻きがすべり軸受ですね。手巻き側の歯車も2つではなく1つの大きなものになっています。
コハゼは左側のバネで押さえられたコの字型の部品。クラッチ車を止めています。
輪列が左側に伸びています。82系は右側から回り込みますね。
7S26も2824-2も右から伸びてくる機械ですからちょっと新鮮な感じがします。
香箱から油がにじんでいるのはロディコで拭いてやりましょう。
秒カナにはバネが噛んでいる。これも必要なんでしょうか。
上からおさえるんじゃなくて途中に挟むのでよろしくて?
ヒゲゼンマイは中心がズレています。今回はどこがどうでしょうか。
正解は「外端クセ付けのあたりが狭くなり、ヒゲ持ち周辺が広がっている」です。
女持ちですから直さなければかなり振り角に影響があるはずです。
注油を終えて計測すると210°前後。ここからヒゲ修正をすると270°くらいまで持ち直しました。計算通り。
ブログとして残すのはここまで。
シチズン名義では6650,6651などとなっている今回の機械、実はMIYOTAから同じものが出ているようでキャリバーは6T51。Aliexpressで5000円くらいで入手可能のようです。
ちと分厚いけども8振動のレディース。この個体は姿勢差も10秒前後と優等生。ケースの内寸とっておいてデータ化しておくと使えるかも。
では、またお会いしましょう。