改めて考えたらオリエントの現行機種っていじった経験がありません。
てなわけで某サイトで安くで入手しました。レディースですが。
タイトル通りキャリバーは55941だそうです。「ORIENT 55系」とかで検索しても展開図やら資料やらがあまり転がっていないようで困りました。
今回は自分でさわった際の写真を掲載してメモ代わりに残しておきます。もしかしたら誰かが見に来てくれるかもしれませんし。
回転錘にいろいろと書かれていますね。
55941 JAPAN TWENTY-ONE JEWELS
ORIENT WATCH CO. LTD
オリエントの刻印のある自動巻きは初めましてです。
リュウズを外すときはプラ部品に見える銀色の〇を押します。その下に見えるオシドリは押しても無意味。
曜板と日板の光り方が違うのは仕様か、それとも。
Cリングを外すのは他のムーブと同じ。針抜きなどでこじこじして持ち上げましょう。
日板おさえと曜ジャンパー。実はネジが違うので注意。
曜ジャンパーのネジは頭が板と面一。日板おさえは板と面一じゃない。日送り車はこの時点で取る。
あ!くっついてきた。甘えんぼさんなんだからぁ。
正しい位置はこの辺ですかね。
伝達輪列の石のところにある謎の板は外せませんでした。外れるのだとしても、別にほったらかしで進められます。
日の裏にかぶさっている縦長の板はカレンダー早送りに使われる部品のようで、2か所のピンに通っていて、かつツヅミ車の突起に押されて上下に動けるようです。
先に書いておくと、日ジャンパーを先にカレンダーの爪にひっかけてから日板おさえをのせて...と従来の方法で止めようとすると結構大変でした。
ジャンパーをかけない状態で日板とおさえをのせて、後からジャンパーを引き出して爪にかける方が簡単に形を戻せます。邪道ですが。
表側もちょっと手間がかかるようです。
緩急針が自動巻き機構の下側に潜り込んでいる。調整が難しいゾ。
カポっとはずすと平たくなったマジックレバーがコニャニャチハ。私は6Rとかの縦長マジックレバーよりこっちのほうが好き。セイコーマチックで見た形だ。
Cリングを飛ばさなくていいのはありがたいですね。グリスをべったり塗るのはSEIKO社の考え方と同じ。伝え車にも黒いグリス。
受けの穴石横にある窓は、組立時にマジックレバーの腕を引いて伝え車に掛けるのに使います。たぶん。
秒カナおさえのバネのネジも受けを外すのに必要。
この受けを上げると全ての歯車が見えてきます。総受けじゃなくて分割してほしい。
んーごちゃっとしている。駆動用の輪列はまあいいでしょう。
右側の黒いプラもネジ止めされている。これも分解できるけど、しなくても進められる気がするんだよなあ。難しくないし外してあげましょう。
この2番車を押さえている部品のせいでガンギが持ち上げられない。
そして押さえている板も全然動いてくれないのはどうしてだどうしてだ。
格闘の末に、
え!?いやいやテンプ受の乗っかってたところも着脱できるんかい!ドライバー入れる隙間とかなかったのに!ひどい!
おしまい。
表よりは裏のほうが大変ですね。特に日ジャンパーは苦労しました。後入れが楽でした。
7S26,8215,2824-2などなど、現行の普及機のテクニカルはデータで落としてますし、それぞれの機械も触ったことがあります。しかしオリエントの55系,46系は意外とありません。46系の展開図は入手済み。
今日の55系は注油に面倒だなと思う箇所がいくつかあったし、他にまた入手して練習したい。46系もやりたい。
では、またお会いしましょう。