ジャンクでETA2824-2を手に入れました。
本物ですが全然ダメってので売られていたので気楽にさわれますね。早速機械を見ましょう。
見た目はきれいなんですよ。
カレンダーも傷なし、カレンダー早送りできる。針回しちょい重い。引き出し重い。
古い雰囲気が感じられますね。リューズも小さくて凹凸が少ないから回してて人差し指に白い跡ついたわ。
カレンダージャンパーのこの形は好き。955.112かなにかのそれはもうちょっと小さい。
2824-2はデイトがピタっと変更されるためか、そこそこ固い。送り爪がひっかかり始めてしばらくはジャンパーで止まったままで、一気に解放される感じですね。段差があるようで滑り続けるわけではないジャンパーです。
切替機構は苦手です。
カンヌキを嵌めたままバネを効かせるのが難しくて。ともかく今は外す必要ナシ。ある程度上からでも油させます。
この小さい場所に4枚くらい鉄板入ってますからね。他にやりようがないのかもしれんが。
輪列側もジャンク感はありません。
本物と思しき2824-2の刻印がまぶしいよ。新品2万円のムーブが、半分ゴミ状態とはいえ、手元にあるとは。
これが本当の本物だろうが動いてくれればワタクシ的にはオールオッケー。動けばですが。
自動巻き機構は怪しい感じ。
鉄粉が見えますね。外的な汚れなのかもしれません。ムーブには削れた箇所なし。ムーブの汗かな。
切替車は錆びっぽい色してます。怪しい。
ETAのサービスマニュアルやテックガイドを参照すると
Do not wash. If the part is very dirty or rusty, it should be exchanged for an original part which is lubricated and delivered by ETA SA.
とあります。「洗わずに、怪しければ公式パーツを新規で使ってね」。
んー私はETAの純正部品を購入できるほど裕福ではありません。卸などともつながりのない個人ですからひとまず使いまわします。
手巻きのみになった状態。個人的にはこれだけで充分。
自動巻き用の香箱一式ですからフル巻上げになってもリュウズを回転させ続けられますよ。切ってしまう心配がありませんね。ゼンマイを切ってしまった彼はどうしているでしょうか。
ここも汚れが詰まっています!アンクルの爪石!
地板も歯車も削れたような痕跡はないのにどこからこの鉄粉が侵入しているのでしょうか...。ケースのガスケットもなかったし、本当にただただ隙間から入り込んでいる?
お魚の形をしたコハゼとバネ。紛失注意(私はなくしました)。
コハゼとハゼ(魚)とは直接関係なく、足袋の留め具から来ているそうですね。留め具と魚とがどういう接点があるかは知りません。
袋をかぶせるなり容器の中で行うなり、どうにか注意しても予想だにしない方向へ飛んでいきます。
ヒゲゼンマイの調整よりも嫌いなところかもしれないな。
規制レバーは香箱受にくっついてきた。これも紛失しそう。
リュウズを引くとレバーが右に倒れて香箱の動きを止めるんですね。4番車に触るのかと思っていました。でも長さが足りません。
アンクルの穴石が平たいのホント嫌だ。
いつまで誘導されないから動かしまくらないと入らない。あと爪の収まるスペースが少ないんだ。爪石が縦に動いちゃうよぅ。
というわけでね。
本家novodiacもピンセットで簡単に回せたこともあり、心配はバネだけですね。
ちなみにこの2824-2は230°までしか振りません。精度はいまいち。ガラス交換もして中古で出せばETA機はそこそこの値段でさばけるかな。ケースがズタズタで買う人いないかも。
ともかく、大丈夫そうですね。
では、またお会いしましょう。