もう使わないよと捨て置かれた時計たちの中からエコドライブを拾い上げました。
でも病気かな?
クオーツソナーで音にすると、パルスが一回鳴ったり二回鳴ったり。ダブルパルスのときは消費電流が数倍になって充電がすぐ消えてしまいます。
超消費腕時計はエコじゃありませんね。
針が動いていて正常な音が出ないとなると、原因は輪列の汚れです。ほぼ間違いありません(個人の感想です)。
秒針がとある箇所を通るたびにパルスが乱れるのは4番車周辺に異常があるからでしょう。
さっそく歯車だけいただいてダイブさせましょう。
回路なんかを外してちゃちゃっと…
あ、秒針ついてたら秒針車は抜けない…。こんな凡ミスは久しぶり。
仕方ありません。針を取ってから再挑戦しましょう。
ソーラーは針の着脱の時にソーラーセルが割れはしないかとドキドキハラハラ。
干支足のない半透明な文字盤があるということは無事にいろいろと割らずに済んだことでしょう。
四辺をちょっとしたミゾにめているだけで、案外カタカタします。
あまり見ることのない、腕時計のソーラーパネルです。
こんな小さい太陽光パネルを12時間当てればフル充電ができるってすごいなあ。そりゃあ消費する電流の大きさを考えれば、うーむ。太陽崇拝は現代も続きますね。
やっとここまで戻って輪列受けを外せます。
今回はこの4つだけがお風呂。私の勘がここだけでいいと言っています。5番車、4番車、3番車です。
原因を特定できると無駄な洗浄を行わずに済むので、手間が少なく済みます。
最後にもう一度ソナーで1分間聴取します。
クオーツの分解掃除を行った後は最低限1分間。異常がないようだったら12時間、カレンダー付は24時間動作確認をとっておしまい。
部品交換なしで作業が終えられてよかった。古いエコドライブの機械を手に入れるのも苦労しそう。
ソーラーセルも割らずに作業できるとわかったのも一つの収穫です。
では、またお会いしましょう。