アンクルを含む輪列まで完成しました。ここから一回り小さい箇所をさわることになります。
キズミがないとちょっと厳しいかも。
アンクルの爪石およびガンギ車の歯に注油をします。ここまで組み込めているはずです。

アンクルに力がかかっている状態を確認して、機械台から外してカレンダー側からのぞきこみます。
持つ角度を調整して爪先の面がきらりと光っているのがわかりますか。ここに注油をします。

表側からでも裏側からでも、やりやすい方向からオイラーをのばしてください。
この爪先の面だけに油をピトっとつけたら5枚程度ガンギ車の歯を送ります。アンクルを左右に振るということですね。
そしてもう一度油をのせて歯を送る。
2,3度行い、画像の面を確認。光を当てて油が足りていてはみ出していませんね。これで爪石の注油は完了。
他にも、先にアンクルの爪に油をのせて組み込むだけ、ガンギ車の歯に注油してアンクルに油を回す、なんて方法もあるようです。お好みでどうぞ。
お次は耐震装置の石に注油。
受け石の内側、平らになった面に油をのせて、穴石をかぶせます。

ここの油の量は「石の直径の1/2程度」が良いと言われています。正解はありませんが、充分でないと少ない年数でテンプの振りが落ちてきます。
きちんと整ったピンセットで押さえていないと簡単に滑って飛んでいきます。
穴石を乗せる際もまっすぐ乗せてあげてください。これも力を込めなくて大丈夫。

もしこの作業で斜めに当ててしまうと、油が穴石の枠に流れてしまい悪影響が出ます。
ひっくりかえして油の円が形作られているのを見ておきましょう。

上記画像、石の真ん中あたりが黒くなっていますね。あれ、油。
んで組込は外した順序の逆ですよね。

グイグイ回さない限りは飛びませんし折れません。
次はテンプを乗せます。皆さんが心配するところですね。比較的簡単になる手順があります。稚拙な絵ですが許してください。

- アンクルの剣先を香箱から遠いほうへ向ける。
- テンプの下ホゾを入れる。この時点で受けはまだ空中。
- 最後に受けを空中で移動させながら、正しい位置へ持ってくる。
ゼンマイを少し巻いていますから、正しく入っていればネジを締める前からふわふわとテンプが回転を始めるはずです。
回らなかった人はもう受けをはずしてもう一度。
耐震装置を組み込んだら表側は完成です。

角穴車のネジにドライバーをあててゼンマイを巻き上げてしまいます。7回半巻けばいいそうですが、まあ気のすむまで何度巻いても千切れることはないでしょう。知らんけど。
計測と調整が済んだら伝え車の歯に注油して完成です!

爪の当たる箇所と、地板と擦れる部分に重めの油を塗ってあげてください。大きな力がかかりますから。
残すはカレンダー側ですね。ほとんど終わったも同然ですが気を抜かずに進めましょう。
その1 不動...?
その2 裏側分解
その3 表側分解
その4 アンクルまで組立
その6 文字盤側も完成!
ではまたお会いしましょう。