テンプが元気よく振り始めて調整もある程度終わったらそのままカレンダーをとりつけましょう。
ここから先はバネにご注意を。
歯車をかぶせていくだけ。早送りを含むカレンダー用の白い歯車ふたつと日の裏車に注油。
当たり前のようにツツカナをさした画像になっていますが、もちろんツツカナにも油が必要です。
2番車とツツカナは圧入されています。
ですからツツカナの内側にぐるりと、もしくは2番車にぐるりと塗ってからパチリ。
筒車とカレンダージャンパーを乗せたら日板を設置。
この状態では左下にあるジャンパーにカレンダーディスクがのり上げており、位置が固定出来ていません。
日板が動かないように慎重に、バネを内側に引きます。これ以外方法はありません。
バネについた歯が日板のギザギザにジャストフィットすればOK。
ギザギザの位置を調整してからバネを引くのがいいでしょう。引きながら日板を動かすのはむつかしい。
もう一枚、曜板ジャンパー兼裏押さえをねじ止めしたら日ジャンパーの注油が私たちを待っています。最後の注油です。
写真は早送り状態で少しずつ動かしてジャンパーが動いた場面です。
どこに注油をすればよいでしょうか。カレンダーの歯に一枚ずつ注していきますか?
コ↑コ↓
この一辺の先のほうだけです。つたない絵は見逃してくれ。
ひとつ前の写真では曜ジャンパーから少しだけ顔をのぞかせている辺に油を非常に少量さして15日早送りします。再び注油して15日回すと1か月分の歯に油が回ったわけです。
もっとパチパチ動かして均してもいいかもしれませんが。
最後はデイディスクをジャンパーにかませます。
ディスクをかるく乗せて、「LUN」と「FRI」の隣にある大きめの穴にアクリル棒や傷をつけづらいものを当てて左向きにゆっくり回すと、ディスクが吸い込まれるように収まる瞬間が来ます。
Cリングを上から押し込んで
試合終了!
諸姉諸兄は文字盤と針をつけるなんておちゃのこさいさいですよね。セイコーファイブの完成です。
6回にわたる記事を長々と読んでくださり、ありがとうございます。
その1 不動...?
その2 裏側分解
その3 表側分解
その4 アンクルまで組立
その5 表側完成!
結局、使えそうな筒は買わずに作業しました。汎用機械台で支障なくできちゃいましたからね。以降買わないでしょう...。
NH35のオーバーホールしてお小遣い稼ぎでもできないかしら。
では、またお会いしましょう。