初めての機械でなれない部分も多いものの、ひとまず前半としてカレンダー側を乗り越えましたね。
表側の駆動用輪列もなにかと問題があり(個人の感想です)大変です。
なんというか、ほぼセイコーファイブの見た目なんですよね。cal.46943っていうけど。
マジックレバー式の自動巻きですが肝心のレバーは平たくなっていて隠れています。セイコーマチックcal.395?とおなじ感じ。このあたりから派生したんだろうか。
ヒゲゼンマイはほんのちょっと寄っている、かな?
全部終わってそれでも振りが低かったら考えましょう。なるべく触りたくありませんからね。
46系のテンプはアリエクで手に入るとはいえなるべく今現在のものを使いたい。
のぞき穴がないなら爪石はどこから注油したらいいので?
今までだと入爪出爪どちらかは地板に穴が空いており光を当てながら油の量の確認ができたのですが、これではどう確認すればいいのか、どう油を乗せればいいのか。
表も裏も見ましたがここ以外で爪にオイラーを伸ばせる箇所がない。ここから攻めるしかないようです。
マジックレバーは薄型。止め輪がなくて楽。
一方で伝え車が外れやすかったり、組立時に爪をかけづらかったりと微妙な点もちらほら。
オリエントはメンズもレディースも薄型マジックレバーになってるのね。一長一短ってところなのか。
ここまでくればセイコーファイブやマチックと似た顔。
しかし、よく見たらおさえが大きい。テンプ受けを乗せる位置にも伸びている。これを止めるネジはふたつ。角穴ネジとその右側にある小さなネジ。以上。
これが実は問題で、これだけ範囲のある地板を右下ふたつだけと偏った位置でネジ止めしている。何がダメなのか?
おさえが安定しない!
画面上方のピン3箇所におさえは通っているけども、周辺で固定する構造にない。いくらネジを止めていてもここが浮く可能性が残る。組立の際は何度も確認して浮いていないことを確かめないと不安ですねえ。
輪列はファイブと同じですね。ガンギ車、四番車、三番車、下に二番車。
歯車の形はNH3系などと同じでどこに戻せばいいかわからないなんて問題は起こり得ません。もしかしたらまるごと交換できたりするのかな...。
そしてここでもどデカイおさえ。二番車と巻芯をおさえるだけですね。
こちらも先ほどと同じ問題を抱えており、大きさの割にネジが足らない。
最後の自動巻きユニットに長いネジが2本ついており、全てをそれでまかなう形です。ん〜、何層にも重ねるのにネジが少ないとなんだかなあ。おさえの中にでもいいからネジ切っておいてほしかったな。
これで終了です。もう巻芯とツヅミ車も外して大丈夫。
表題を付けたときは良くない表現かと思いました。しかし実際に分解組立をしていると、なるほど最弱といっても若干の納得が。
アンクル、ネジ、カレンダーとあちらこちらに「もうひと声」と感じるものがあります。振り角や精度は値段なりな一方、機械をいじる側の気持ちは表現し難い。殊に組立が大変そうだとの予感も大当たり。複雑機構でもないのに手こずりました。
ま、あくまですべて個人の感想です。
一応メンテナンスに出しておけば長い間使えそうです。クオーツのようにそもそも分解清掃に耐えられないものとは話が別。
ORIENTは人気がないのか売値も低くてちょっと収支が釣り合わなさそうで残念。
いつか自分と誰かがこの記事で助かりますように...。
カレンダー側はこちらへ。
では、またお会いしましょう。