とあるジャンクで手に入れたエコドライブ。
バカみたいに錆ついていろんなところがダメになっているのを意地になって分解していると...。
ぐにっ。
むぅ。
ちゃんと動いていないとはいえ、これは大失態。真鍮か鉄か何かわかりませんが柔らかい感触で千切れました。
しかしこれも何かの縁です。折れたやつは捨てますが、機会を活かしましょう。捨てるだけは簡単ですが使えるものを作るのは複雑。
さて、同じように機能する部品を作ります。そうです、別作というやつです。簡易ですがね。
まずは形を確認。
おおきな頭があってそこからパイプが伸びる。途中にくびれがふたつ。
ひとつは防水パッキン、もうひとつは止め輪のもの。
旋盤さえあれば10分くらいで作れそうなもんです。まあ、持ってませんけどね。
ですので代用できるものを考えました。これです。
みんな大好き巻芯とリュウズ。
よく見れば形が似ていませんか。どうにか使えないだろうかとあれこれするうちに。
申し訳ない、作業に夢中になっていて撮影を忘れました。
しかし作業は何ら難しいものではありません。ちょうどよい長さにカットして凹を作るだけです。
巻芯のネジ部分のみを使い矢印の部分を成形。四つ割とイトノコを利用してごりごり...。
目安はφ0.7mmくらいでしょうか。止め輪が入って、パッキンが入ればOK。
部品をすべてセットして、ケースに組み込み何度も押し込んだり回したりして「止め輪が外れない・パッキンがズレない」をクリアすれば完成。
おつかれさまでした。
最初はクロノグラフ用のプッシュボタンでも代用できそうだと思っていましたが、諦めました。明らかに種類が違う。
うーむ、こんな複雑な形状のものがケースに適合するとは思えない。というかこのボタンたちはどうやってケースに固定されるんだろう。
あと長さ調整が大変そう。分解できては困る部品ですし。
というわけでヤッツケとはいえプッシュボタンを安価に別作する技のストックが出来ました。
皆さんはボタンを外さないようにしましょう。こういう残念なことになりかねません。あと純正部品を手に入れる努力をしましょう。
では、またお会いしましょう。