¡Feliz Navidad!
奮発してカルティエを購入してみました。
といっても無頓着な私は「比較的安い」で選んだ結果「これぞカルティエ」なタンクになっちゃった。
タンク + カルティエの赤。
ばっちりカルティエを主張する形になってしまいました。カワサキグリーン、ローソンブルー的なね。戦隊ものが作れそう。
状態はふつう。中古ならこれくらい汚れてても仕方ない。
文字盤の塗装がいたんでいる。ほこりも入りやすいケースなので不可避。
メッキ剥がれもなく悪くないケース。
ケースはスターリングシルバー(Silver 925)をもととして金張りしているため、剥がれていたとしても磨けば綺麗な銀色に輝きます。最終手段として銀色に磨き切ってメッキに出すのでもいいかもしれん。
側面のネジ4本を外して裏蓋を浮かせば簡単に機械を取り出せる。
今回の中身、ETA cal.2512。個人的には大外れです。なぜなら手抜きだから。
コートドジュネーブ(参考画像)もない。艶消しも磨きの向きがバラバラ。
「CARTIER」の文字は刻印でもなんでもなく、ただ塗料がのっているだけ。
もしや偽物? 今回は諦めるしかないか~。
ともかく進めるしかありませんな。
謎のスペーサーに遭遇。
メンテナンスのしやすい単純な構成はほれぼれしますよね。
カレンダー無しってやっぱり良いな。受けもバラバラで外しやすい。
切替は従来どおりで最小の構成。
細いバネは飛んでいくと涙に変わります。袋をかぶせて作業。
テンプ下にはETA 2512-1の刻印。
真ん中に歯車がないって珍しいね。二針ならではのエキセントリックな配置。薄型化に効くのかな?
ふぇぇ。寄ってるよお。
レディスのヒゲゼンマイ修正はドキドキハラハラ。現行の機械じゃないので交換部品も簡単に手に入りません。
今回はこっちもちょっとだけ修正。
エタノールにつけて接着剤がふやけたら爪の部分をちょっとだけ動かします。
この接着剤がダメになっても瞬間接着剤で代用できますから、気にせずいきましょう。割ったり変形したりしなけりゃオールオッケー。
丸穴は逆方向のネジ。
こういうバネばっかりならいいのにな。
これならなかなか折れないし、間違えて落としてもすぐ見つかる形だ。
でも結局主流の28xxには細いバネしか入ってなくて困る。
とってもシンプルで触りやすい機械でした。汎用機最高。
組立時に3番車の下ホゾが苦労したポイントですね。全然安定してくれない。
他の部分は何も言うことなし。部品の摩耗もほぼなし。テンプの石がちょっとだけかな。
ヒゲゼンマイ修正後は振りもしっかり出たし、姿勢差もあまりなくて調子は上々。
動かしながらひと晩置いたら振り角が300°に到達していました。おそろしい。
17.5mmのアヤシイ革ベルトが届いたらこれも送り出す準備をしましょうか。それまでは古いベルトをつけて私が楽しみます。
では、またお会いしましょう。