外装で気になるのはガラス。
純正品は現状みつかりません。
ケース番号は表題通り5625-7000。ガラスを計測するとφ30mm*1.8mm厚。
また、このキングセイコーは接着式。ですから汎用ガラスがいくらでも入ります。
右の部品にカポっとはめて接着されているだけ。
だもんで接着面が汚いとバレちゃうんですわ。サビとりか何かある程度は修正できましょう。
一番の問題は次で、風防の形状。
大きく面取りがされています。この年代の時計は風防の角がたくさん取られたものが多い。この形のガラスが入っているとキリっとします。
汎用ガラス、特に流行の安くて使えるサファイアガラスの角におきましては、ほとんど面取りがされていないカクカクとしたもの。
それを採用すると印象がガラリと変わります。
さがせば同じ形のものも存在するのですよ。
「beveled edge」や「big chamfer」などの検索ワードを使って探します。例えばこの商品。
寸法も同じ。面取りも大きい。
ところが!これはミネラルガラス!!
ぶつけると欠けてしまいますね。
どうにかならないかと探していると、ある事を思い出しました。
Alibaba経由で時計のケースや諸々の製作を受け付けてくれる企業がたくさんあるのです。
中にはもちろんサファイアガラスを加工する会社も。
AliexpressでもOEMを受け付けるショップがあるのでまずは連絡を。
慣れない英語を駆使してサファイアガラスでも自由に作れることをどうにか聞き出した。
先にあげた商品と同じ寸法で作ってくれと注文してお値段4,900円。ミネラルガラス版が1,500円と考えたら著しく値が張ります。
一週間くらいで完成して発送されるようですのでまずは到着を首を長くして待ちましょう。完成度や使えるかどうかは手に取ってから考えます。
キングセイコー 5625-7000 第1回 計画をたてる
キングセイコー 5625-7000 第2回 ケースを磨く
キングセイコー 5625-7000 第4回 カレンダー側分解
キングセイコー 5625-7000 第5回 表側分解
キングセイコー 5625-7000 第6回 完了
では、またお会いしましょう。