外装に復旧のめどがたったことから、内側へと進みます。
はたして使えるものかどうか。
文字盤は正直キツイよなぁ。シミだらけ。
ケースにはめても隠れない部分がこれではちょっと。ガマンガマン。
ふうふうしても汚れは飛ばないしさわっても取れない。
今の時代にはないローター形状。
今回のキャリバーはcal.5625Aのよう。マジックレバーではなく切替車式。薄型には仕方ないのでしょうか。
cal.5625Aはranfftによると4.35mm厚。現行主流の4Rxx, 6Rxxは5.25mm厚。
あえて言おう、薄いと。
初めましてな機械で、苦労するのは必至の覚悟で挑みます。
現行のセイコー機と比べるとかなり違った様相。バネに注意しながら一つずつ持ち上げてみます。
多い。部品の数が多い。なんじゃこりゃぁ。
切り替えまわりが渋滞している。あとバネが効きまくっている。ひいひい言いながら組み立てることになりそう。
キングセイコーやロードマチックあるあるの樹脂パーツ欠損の心配がないバージョンのようですね。全部金属なおかげ。
もうちょっと外せそうなところまで。
実はこの時点でバネのかかり方がおかしな箇所があります。下から右の方へ伸びるバネ。本当は部品の右側から内側へ力をかけるのが正解です。
まだ手をつけていないにもかかわらずおかしくなっているのはきっと、ふたつ歯車がついた部品が操作中に浮いてしまい、その下の部品も一緒に浮きバネが外れてしまったからだと思われます。
組立時にどうも切替機構がうまくいかないと思って探していて気が付きました。
ちなみに上記画像の中に5つのバネが存在します。
勘弁してくれ~。
黄色のバネはよく紛失する細い薄いアイツ。
これはもう複雑時計でよいのでは?カレンダー無しでも充分大変そう。
組立で苦労したのでだいぶ覚えた気がする。
キングセイコー 5625-7000 第1回 計画をたてる
キングセイコー 5625-7000 第2回 ケースを磨く
キングセイコー 5625-7000 第3回 ガラスを調達
キングセイコー 5625-7000 第5回 表側分解
キングセイコー 5625-7000 第6回 完了
では、またお会いしましょう。