ひとつの平面にぎっちりと詰まったボームアンドメルシエ。
果たして無事に終えられるだろうか。
回転錘はネジふたつで板を使って固定しています。
外すとこんな感じです。半月と歯車が離れません。
圧入されているのか外すつもりが無いのか。ガタツキも無く、板の隙間から油がさせるのでこのままで進みましょう。
前回見た左右にズレる歯車の横には細い細いバネが。
これもう半分罠でしょう。こんなに長くなくてもいいじゃない。
飛んでいかないだけヨシとしましょう。
この小さなアヒルは、次に分解する箇所の歯車に噛んで逆転を防いでくれる部品。
大したことないようで重要。
受け石が存在しているのを見ると、組立時は油をつけたほうがよいかもしれない。
ここでゼンマイを解放できるかな。
自動巻き用の歯車はこんな感じ。
一番右の手裏剣はクラッチみたいなものです。一方では回り他方で止まる。
ゼンマイを手巻きするときに左ふたつの歯車に負担をかけないようにするためでしょうか。
ごりごりに跡がある。
角穴車の下には自動巻き用の歯車とバネがふたつ。
どうもこの辺りは歯車が多いですね。歯車やネジがそれぞれ違う形なのでハマるところにしかハマらなくなっているため、間違うことはありません。
下側の歯車はこのタイミングでないと移動不可なので組付け時も注意かな。
ここはもう言うことなしですね。上下だけ憶えておけば。
機械の中心に秒針用のメタルブッシュが埋め込まれているのが見えます。バージョン違いがあるんでしょうね。私は秒針無しが好きです。
今回はこういう感じでおしまい。
自動巻きとカレンダーもついて3.25mmはさすがに配置がキツキツ。これなら手巻きでよいのでは?と思うのを禁じ得ない。部品数は少ないほうが良いよ。
さて、Baum&Mercierのように、金を採用した時計は資産価値があるとのことで買われますが、一方で資産として金を売却されてしまうと中身はお払い箱。それが今回のような姿で出回っているわけですね。
パテック・フィリップやオーデマピゲ、カルティエやセイコーとて例外ではありません。
個人的には動いている以上捨てるわけにもいかないと考えますから、どこかでケースを調達して、現役に復帰させたいね。
追々考えます。
追記
長々と続きますので気になる記事だけ見ていってください。
B&M カレンダー側
B&M ケースを自作?
B&M 見積もりと発注
B&M 未だ届かず
B&M ケースのレビュー
では、またお会いしましょう。