親しい友人から腕時計を預かりました。
かなり前にオメガの修理証書とともに彼の祖父から渡されたそうです。
時計にこだわりのなかった彼も今になってオメガを知り「せっかくならオメガのこのシーマスターってやつが欲しかったわw」と冗談を飛ばしていました。
今頃文句言っても仕方ありませんからね。ともかく今あるものを修理しましょう。
受け取ったのは Seiko Chronos Sea Horse と書かれた腕時計。
でっかいインデックスと針で見やすいもんです。
しかし見てわかる通り、故障箇所がありますね。
この転がっているインデックスは足つきですから、元の場所に戻して接着すれば大丈夫。
ちなみに原因は文字盤の歪ってとこです。3時あたりだけちょっと曲がっていました。
その他外装もせっかくですし綺麗にします。
スネェェク!!貴様こんなところにも潜入しているとはな。純正ベルトだとばかり思っていたぞ。
お前なんぞは洗浄機でコマの裏側まで綺麗にしてくれるわ!
オエー。
10年で蓄積した汚れで腐海となってしまった...。
これだけ出てきてもあんまり綺麗になったと実感できないのがつらいところ。
あ、つなぎ目がひとつだけ逆向きなのを発見。
過去にこのベルトの調整をした人が気づかずに留めてしまったのでしょう。こっそり戻しておきます。
次はケースのキズ取り。
右が事後。
やすり掛けは一切行っておらず、ハンドルーターで本当に浅い傷を消しただけ。
まだちょっと見えるぶんはコンパウンドで手磨き仕上げでもいいかな。
「使えたらいいよ」と言いうくらい大雑把な彼はこの記事を見てはじめてケースが綺麗になったと知るでしょう。
(追記)
到着時点で気づかれていました笑。眩しい銀色になっているとすぐに思ったようです。
(追記ここまで)
プラ風防がなかなか見つからなくて苦戦中。あればすぐに買います。
次の記事からは中身にうつりますよ。
では、またお会いしましょう。