自慢のオールドオメガを一日腕に巻くと困ったことに。
なんと夕方には1分以上進んでいます。
昨年は裏おさえを交換しただけで他の内装には何もしていません。
残念ながら迷走して星空を描くタイムグラファー。
さすがにこれは修理の必要がでてきますね。はじめましょう。
交換した裏おさえだけが綺麗な状態でちょっと笑えます。
耐震装置もなかった時代。
このネジひとつないだけでもう停止。結構簡単につぶれちゃうんだような。
中三針で今回は秒カナを採用した機械です。
板から飛び出た歯車、通称「出車(でぐるま)」が秒針につながって駆動しているのです。
が、
汚すぎるだろ。誰なん、前さわったん。こんなガシガシに滑らす必要なんか全く無い箇所なのに。
ただ軽く圧入されているだけのここにこんなに苦戦するとは思えません。何かあったのでしょう。
進めていくとあちらこちらに液体が見えます。
香箱の上や巻芯あたりなどなど。これはどこから出てきた油なのでしょうか。
人によっては香箱の中の主ゼンマイにD-5のような流動性の高い油をさす人もいるようです。切り替えまわりも同じくサラサラ系で全部行く人もいます。正解がないため何とも述べづらい。
あとは別にサビとかないし大丈夫そう。
構造が単純でいいですね。場所も迷いません。
てなわけでパパっと分解洗浄して組みなおしましょう。
ところが...。
相変わらず波を打ったまま!
波形の周期を考えるとガンギ車や4番車あたりが主な原因かと。
汚れの付着か錆か、顕微鏡が無いと詳しいことは何も言えない。
使えないこともないけどもう一回やらないと安定しないままだなあ。
また気が向いたら裏蓋開こうか。
今日はここまで。私の時計ですからどうなったっていいのです。
では、またお会いしましょう。