文字盤がゆがんでいると預かったオメガの時計があります。
分解などなどもやることになっていますから開かねばならんのです。
こいつはワンピースケースってやつですね。
ワンピースケースで文字盤側から外すため、基本的には継ぎ手巻芯です。故障品をつかまされたわけではありません、あしからず。
さてここからが問題で、裏蓋に書かれている TOOL107 は持っていません。今更手に入るかどうかも...。
てなわけでアクリル風防を”しぼって”持ち上げる工具を2000円ちょっとで購入。
グラスヒッターとかグラスリムーバーとか、様々呼ばれています。私は風防しぼりと呼びます。
さてこれで......。 ダメでした。
結局例の技を使うしかないのか。
外れているでしょう。道具がひとつ追加になっているのがわかりますか。
あれしか使ってませんからね。悲しいけど2000円は無用になったのです。
ダイソーで手に入るシリンジを使ってケース内に空気を送り込む。
↓
内側から押された風防が外れる。
時計に明るくない頃にもDe villeでもやったけど、初見殺しが過ぎるよなぁ。
苦労して機械が取り出せるようになったので、ほい。
よくわからないワッシャーが乗っています。ですが基本的に持ち上げるだけでカレンダー類は外せます。
日板おさえはバネやジャンパーが一緒になったもので、飛んでいく心配が少なくて済む。
この裏側にも少し部品があるため紛失や傷に注意。
カレンダー送り車は2段。
日送りと連動して曜日カレンダーを回すのをよく見ていたからか、中心部から直接力をもらうのは珍しく感じる。単純な構造でいいんだけどね。
にしても秒針軸の長いこと長いこと...。3mmくらいあった。
折ってしまいそうで怖い。秒針なんてなくていいのに。
プラ風防を外すのに力を使いすぎて今日はもう限界です。
ひと晩眠って体力が戻ったら改めて表側に手をつけてます。
後半へ続く。
では、またお会いしましょう。