オーバーホールのついでにお金をとらない程度に磨くことが多々あります。
本当は1000円でも2000円でもいただくべきなのでしょうが...。
しかし小さなケースを削って磨くと、”やせて”弱くなるのではないかとびくびくします。
今日はレディス腕時計のキワだけを磨きます。
2mm程度の幅で、まだ磨きやすいほうかな?砲弾型のフェルトやゴムビットを軽くあてながら様子を見て完成。
反対側の面ですみまめん。
今回のケースは磨きこんで傷を消しても良い形だったなぁ。でも「しっかり磨きもよろしく」と言われていない事情を加味して、これでいいのだ。
プラ風防は磨いておかないと見るに堪えないよね。
洗浄直後でごめんね。
細かな傷と内側に亀裂があるものの、爪がささるほどの深さの傷じゃあない。
#400 → #1000 → #2000 → #3000コンパウンドで取り返しました。
正直、プラ風防も薄くてどこまで磨けるのか不安を覚えますよね。
よくある、どこでついたかも分からないような小傷は簡易的な研磨で除去できます。
アスファルトにこすったような傷あとなどは削って磨くしかないと考えます。でも本当は軽い磨きだけで済ませたい。
新品のような美しさもそれはそれで魅力的です。が、長く使ってきた時計がいきなり姿を変えて戻ってきたらまるで別の時計を与えられたようで違和感が残ります。
「ああ、この傷は〇〇にぶつけてついたものだ」と思い出の一部を担う傷を消すことだけが正義ではない気がしてなりません。
まあ言われたらガンガン消すしかないんですがね。
では、またお会いしましょう。