ソーラー式は電池交換の手間すら省かれて、メンテナンスフリーのような雰囲気が出てきていますね。
でも長く使うためには不可欠です。
こちらは電波受信非対応の wiccaに搭載されたE031。シチズンの機械です。
二次電池は既に取り除いています。
一見して普通のクオーツで地板がプラスチックのようですけども金属部分があり、それなりに強く作られています。
E031は E001, E011, E101, E111などと仲間で、ネット上にスキャンされたマニュアルが転がっています。
展開図が用意されているということは分解も可能と考えてよいかと。
でははりきってまいりましょう。
ソーラーセルは一番気を遣う部分です。
針外しと分解・組立で割れる恐れがあります。1か所で3度味わえる部品ですね。
ムーブメントに爪でひっかかっていますので、ゆっくりゆっくりはずせば大丈夫。
避けておけばひと安心で作業を進められます。割れてしまった場合は普通のクオーツとして生きていくしかないでしょうね。
文字盤側はカサ車を外しておしまいです。
モデルによってはカレンダー機能が搭載されます。10ほどの部品で構成されるもよう。
カレンダー無し素晴らしいわ。
表側に戻って回路おさえを外します。ネジは3つ。
回路と輪列押さえを外して部品を取り出しましょう。
切替まわりが小さくて渋滞します。バネの関係などを覚えておきましょう。
地板についている金色の〇はバネになっていて、ソーラーセルにつながっています。
忘れやすいので注意。知らずに洗浄するとどこへ戻していいのか分からなくなります。
無くしてしまうと充電ができなくなってしまうのでしょうね。
最後にプラ地板やステーターを外して洗浄です。ピンぼけしてしまいました。
率直に言ってソーラーセル以外は他のクオーツ式と同じですから、割らない限りは簡単です。
割った場合は充電機能をあきらめましょう。
組み上げてケースを洗浄して終了です。
では、またお会いしましょう。