せっかく手元にありますし最後までばらしてしまいましょう。
難関の自動巻きも越えたことですし、安心して進められます。
自動巻きの機構の逆の部分も外れます。なんだか擦れたあとがありますね。
回転錘のカムが当たってぐにぐに動いてるのかな。
テンプを外すといろいろと書かれているのがわかります。
慣例としてc.44はキャリバーでよいでしょう。その右はシリアルナンバー的な何か。個人的にはその上にあるはぞの5本線のほうが気になります。
ヒゲゼンマイの調子は良さそうでした。
が、テン受に微調整用の大きなネジがあるため、寝かせるとぐらぐらして危険。こんな使い方になるとは、ごめんな目打ち台。
いい機械になると細かい配慮があって助かる。
この場合はアンクル受けの下側に少しだけある隙間。これがあるとかなり持ち上げやすくなります。IWCしゅき。
ひとつ目の丸穴車は上側からピンを差し込んで留めているんですねぇ。
このあたりは角穴も丸穴もネジの大きさや形がよく似ていてごっちゃになりました。もうちょっと細かく分けられるトレーなんかも用意したほうがいいかな。
最後は手巻きと同じです。3番車だけがとても小さいのが印象的。
前半で見た自動巻きの油をさす箇所がまだちょっと不安ですがその他は大丈夫そう。
今回の機械はオシドリネジが折れていただけで他は大丈夫です。とはいえ致命的なネジ折れのため、無理やり実用ともいきません。残念ですがここまでです。
ひととおりどんな感じかわかったことだし、今度は自分のオールドインターも分解してみようかしら。オーバーホール出してから5年くらいたってるし。
では、またお会いしましょう。