こんにちは。この頃時計を触らずにサボっていました。
暑くて作業に集中できませんから。
何もしないと腕が鈍りそうですから、何か手に入れてさわりましょう。
てわけで消滅寸前のポイントを使ってみんな大好きシルバーウェーブを購入。
ガラスもガサガサ文字盤もボロボロ、不動品のシルバーウェーブです。とはいえポイントが消えるよりは、部品取りになってもならなくても時計が一つ増えるほうがいい。
パルスも出てないクオーツにどこまで利用価値があるか。
今回のクオーツの機械は8229A。古のクオーツって感じがたまりませんね。
トリマコンデンサもついてるし、回路ブロックのおさえが緑色ってのもなかなか。
一見すると大丈夫そうにも思えますが、実はこいつは電池の液漏れで同仕様もない状態。タダで手に入れたものですし文句も言ってられません。
8229のあらましくらいは知っておきたいところ。
さて文字盤をはずして対面するのは残念な日板。漏洩の影響で腐食、そして変形しています。
削ったら削ったで文字が消えるし、そもそも腐食で爪ももろくなっているため力に耐えられない可能性が。
これは外して再利用はなし。
これらの影響か、カレンダーおさえも変形と亀裂が見られます。
許容範囲かなーわからんなー。とりあえず形に戻すときには組み込んであげよう。
文字盤側の歯車たち。小鉄車が2つついています。
左側は針送り、右側(外側)はカレンダー早送り用。細かいですが裏表もあるように思えました。
日の裏側だけでも結構な電解液の粉が見えましたね。表側が怖い。
コイルと回路おさえを外したところ。
ボタン電池用の端子、プラスもマイナスもべったりと元電解液がこびりついています。こりゃあひどい。
回路ブロックにも。
測定して数値は返してくれますが...。残念です。死んでいます。
プラス端子にいたっては折れてますよこいつ。
これだけ細いとはいえ電池交換にそんな力は必要ありません。これも液漏れのせい?腐食したのかな?
あとは大丈夫そう。全然粉吹いてない。
コイルは定格内の数値を返してくれます。切れていないようで一安心。使い回せます。
歯車たちも軽く粉かぶってるように見えます。
ブラシでかる~く払っておきましょう。こいつらすぐ曲がるから心配なんだよ。
惜しくも不動品をつかみましたが暇つぶしにはちょうど良かったかな。1000円だし。
ケースの状態は決して悪くないため使い道はまだある。磨けば載せ替えもできるし、文字盤も塗り替えれば非正規品で使える。
とはいえタダですから。ええ。なんだっていいのです。
では、またお会いしましょう。