お久しぶりです。
この頃忙しくて時計もブログも全くできておらず消化不良っぽくなってしまっています。
一応少しだけ時計をいじったので。
表題の通り、ツツカナ締めを手に入れました。従来のというか、往年の品です。
このツツカナ締めはツツカナと呼ばれる表示系の部品で、長い時間使っているとここがゆるくなってきます。それをカシメて直す道具です。
原理としてはただ力を込めてかしめる力をもとに戻すだけですから、専用品を用意する必要はありません。ただの妻折れヤットコを整形してもいいですし、食い切りと呼ばれるニッパーでも可能かと思います。
私の手に入れたものについているネジは締めすぎ対策です。ネジが一方にしか切られていないため、飛び出したネジが引っかかってヤットコが閉まりきらなくなるというシロモノ。
先日つかまされた中華の道具はネジが両方に切られているため通り抜けています。つまり、閉まり具合を調整したりできません。
そのうえちゃちな素材なため変形して終わり。所詮はツツカナを掴むだけの道具です。もう出番はないでしょう。
てなわけで簡単にツツカナを締める方法を説明しましょう。
まずはツツカナを何かにセットします。芯棒がなければ力を込めすぎてつぶしてしまいますからね。
私は裁縫用の針を使います。細さもいい具合ですし、硬さもグー。
ここでツツカナをよく観察しましょう。どこかに「-」の形跡が2つついているはず。そこを狙ってツツカナ締めをあてます。
いい具合に閉まり具合を調整したこいつでクッと力をくわえると...、あら不思議。針回しの手応えに懐かしさが!
というわけでモルモットになった時計は置き回り状態を脱出して、針を正しく回せています。大丈夫だったのでしょう。
他にもツツカナ締めを待っている時計たちがいます。時間を作って直そうかな。
では、またお会いしましょう。