損するあほう

野良の時計修理技能士がいろんな時計を開いていくブログ。

機械台とオイラー入れを3Dプリント(外注)

近頃ではすっかり一般的になった3Dプリント。自宅にプリンタを持っている人も多いでしょうが、私の生活の仕方には向いていない機器です。

 

ですが一般に売られていないものや自分が理想だと思うものは3Dプリントが解決してくれます。

 

そんな私が主に使っているサービスはJLC3DP深センに本社があるそうです。会社の説明などは改めて調べてみてください。

 

この記事ではどんな感じのものを、どんな素材のどんなプリント技術で作ったのかを、感想を交えながら簡単に書いておきます。
とはいえ私は素材のプロでも造形のプロでもありませんから、ただの素人意見です。参考程度にとどめてください。

 

 

ちなみに送料込で総額7.01USDです。狂うほど安い。

 

機械台

時計修理本業の方が3Dプリントして機械台を作っているなんて投稿がかつてソーシャルメディアであったので、私も真似をしてみただけです。なんでも真似から始まりますから。

というわけで、はい。

直径23.3mm/17.5mm用で作りました。この直径はマウント径で、機械全体の直径ではありません。想定はETA 955.411と、オメガの625。

 

手元にある955.411で試してみましょう。機械がキメラ状態なのは、申し訳ない...。

いい具合に収まっています。指でかるく抑えて押し込むくらいの抵抗がいい感じ。台ごとひっくり返しても落ちてこないから大丈夫。

 

もう片面いってみます。

傾いてますね。
あと何故かめちゃくちゃキツいんです。直径は変わっていないはずなのにさっきの面と違ってギュギュッと押し込まなければ斜めのままです。何を間違ったんだろう。

まあちょっと削って広げればいいだけの話です。満足とはいきませんが、初めてにしては良い出来なのではないでしょうか。

 

2.89USDだからオールオッケーです。

 

MJF / PA12-HP Nylon

使われている素材は平たく言うとナイロンです。またMulti Jet Fusion(MJF)は素材の粉末を焼き固めながら作る3Dプリントの方式だそうです。 素材のことは以下のページへ。

jlc3dp.com

公差は±0.3mm、最低厚さは1mm。175℃まで耐えられるそうですが私には関係ありませんね。

 

今回作った機械台は壁厚さ3mmで、この小さな造形物を指で潰そうとしてもこれがなかなか。強度としてはかなり高い。

 

ですがMJFは私の好みに合いませんでした。理由は"粉を吹くから"。
この機械台を爪などで軽くこすると黒い粉が爪に付きます。趣味とはいえども時計を触っている以上は可能な限り汚れを避けなければなりません。

 

私としてはより結束が強固な素材がほしいところです。

 

オイラー入れ

これは単なる小物入れですね。

みぞにフタを差し込む方式のケース。フタがどちらかからはみ出す長さになっているので向きを気にしなくていい。

 

アリエクで買ったこういう道具ってケースが付属していないくてバラバラに散らばってしまうことが多く、どうにかしようと考えていたところでした。

オイラーの長さが揃わなくて箱の中でカラカラ動いてしまうのがちょっと残念。詰物でもしておこうかな。

 

ちなみに2つで 1.96USD。安い。

 

SLA / 9600 Resin

感光性樹脂と呼ばれるやつ。いわゆるUVレジンみたいなやつですね。というかたぶんそう。
素材の詳細は以下におまかせ。

jlc3dp.com

 

曲面が少ない造形となったためなんとも言えませんが、MJFと比べるとなめらかです。2mm厚ならほんの少し湾曲させても大丈夫。

その表面はと言うと...。

とても細かい波板のような、傾けると柄が変わるレンチキュラー印刷みたいな、そんなかんじ。

爪を立てても粉を吹きません。角もいい感じに立っています。そして何より安い。

 

私としてはこれをつかってもう一度何か作ってみたいです。機械台とか。

 

おしまい

ちょうど欲しい物が作れる3Dプリントでオイラー入れが作れたのは私の中で大勝利でした。
もっと他の素材も使ってみたいですね。

機械台の方は改良の必要があるようです。次は金属かUVレジンかなぁ。

 

あ、私は作れませんが、テンプ一式だけを載せられる台も売られています(Aliexpress)。3Dプリントか否かはわかりません。でも尖ってて好き。

こういうニッチな品物がもっともっと市場にあふれると面白いですね。

 

では、またお会いしましょう。

 

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