こんにちは。
先日磨いたケースの中身もキレイにしないまま他人に渡すなんて、とんでもない。
もちろん機械の洗浄と注油をします。
きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。もう40年くらい経つんだぜ。
干支足は横からネジで固定しているタイプ。
自分でも使いたいくらい状態がいい。
寒色系の服が中心の私には結構刺さる。ベルトはほぼ強制的に黒か茶色になるんだけどね。
文字盤を外したらもちろんカレンダーが見えるわけです。
7S26みたいにCリングで留められていないので曜板は簡単に外れます。真ん中の手裏剣みたいなのが無くなったら外れちゃうかもしれないので大事にしまってね。
忘れないうちにひっくり返して回転錘も外しておきます。ケースから出す前に外せよってツッコミは勘弁してください。
裏側の歯車たちが見える状態。
特徴としては、日板をおさえる部品が分割されているのと曜板ジャンパーの形状かな?
確かに、ネジで留めているほうが跳ぶ心配もなくて良きかも。
とはいえもちろんバネが使われていますので注意しましょう。これは日板用。
こちら↓は曜板用。
飛んでいくのが怖くてロディコの粘着力に頼っています。
あとはカレンダー用の歯車たちを外して、一旦離れます。切替機構の部品は後回しです。私はいつも最後に分解します。
裏側はネジがたくさんあって形状も様々なため、しっかり見ておくのが吉。
私は途中、戻す場所を混同しました。つい1時間前に自分で取り出したはずなのに...。
アンクル受けのネジが香箱輪列受けのキワキワに配置されている! ドライバーを突き立てみるとこのぴったり具合。
幅の合わない(太い)ドライバーだけで挑んでいる人は買ってきましょう。さすがにいないと思うけど。
輪列受けの裏側に手巻き関連の歯車がたくさんついています。お忘れなく。
ここの小鉄車のひとつにバネが効いたものがあります。これの組み立てがうまく行かず10分くらい奪われたのが悔しいです。誰かコツを教えてください。
こっちにバネがつくのか、という感想。
組み込もうとするたびにこの小さいバネがズレます。バネが効かないと伝え車がうまく回りません。
再度裏側へ戻ってリュウズの作用するあたりをバラしていきます。
カレンダー早送りのあたりと針回しのふたつですね。どっちからでも良いのかな?
摺動部が多いとグリスをたくさん使いますね。私はS-6をドバドバ塗る人です。多すぎたら拭き取りますが、「グリスは流れていかない」みたいな安心感に甘えてしまっている自分に気づかないふりをします。
時計から離れていたにしては問題なく終われたのではないかと思います。
注油後も縦置き210度くらいぎりぎりって感じですが、精度は悪くありません。実用には耐えうるでしょう。
番外編
目を疑いました。面を削り落とされた9面カットガラスですよ、コレ。
前回の修理でガラスに困ったんでしょうね...。
では、またお会いしましょう。