腕時計の自動巻きムーブメントに「マイクロローター」と呼ばれる機構があります。
マイクロな単位の部品ではありませんが、一般的なものの大きさと比べると全然違います。
マイクロローターの機械の見た目はこう。
従来の自動巻きムーブメントは下のとおり。
ゼンマイを巻き上げる部分、回転錘の形状がかなり違っていますよね。
そうです。小さくなりそして他の部品と同じ高さに設定されています。
このために機械全体が薄くなる利点が存在します。
あと単純に「特殊」感が出て嬉しくなりません?
そこで調べてみたら出てきたのがとあるムーブメント。
その名も「Hangzhou 5000A」。
時・分・7時位置小秒針・3時位置カレンダー。34石・28800/h。
直径30mm, 厚さ3.95mm。
ふむふむ。
ではこれを使った時計を手に入れたらいいわけだ。
見つけたのがコレ。LOBINNI。
公称のケースφ40mm、厚さ8.5mm。お値段現在2万7000円。
自動巻きでスモセコでこの厚さ。いいねえ! しいて言えばケース径がもう少し小さければな、と。
っと?
めっちゃいいじゃん。
これは BALTIC なるブランドから出ている MR01 。
ケースφ36mm、厚さ9.9mm、お値段545€。
2022年01月20-30日の間に予約して2022年9月ごろに順次手元へ届く様式で販売されたようです。受注生産ですね。私は残念ながら逃してしまいました。ヤ〇〇クに転売した人はこれで数十万円かせいでいましたね...。
また今度機会があれば注文してみましょう。
再販通知をメールで受け取るなり、BALTIC公式Facebookをチェックするなり、知る方法はいくつかあるようです。
以下余談。
Seagullからもマイクロローターの機械が一時期出ていたようです。
キャリバーは ST4020 。
あまり他社商品として採用された形跡は見られないようで、SEA-GULL名義で出た時計がこちらで紹介されています。
見た限りマイクロローター自動巻きとトゥールビヨンとを組み合わせているようです。
また、RONDA(スイスですが)の cal.2538 という機械でも存在するようです。
今でこそスイスクオーツの屋台骨として生産を続けているロンダはその昔、機械式も作っていたと聞きますが、マイクロローターにも手を出していたとは。いつかお目にかかりたい。
好みの機械が手巻きである私からすれば薄型化は大切な要素となります。
いつかパテックとかピアジェとか買うならマイクロローターもいいですね。
次回は5000Aを含んだ情報をば。
では、またお会いしましょう。