損するあほう

時計とかタバコとかPCとか、残しておく。※個人の感想です

2度目の旅行は楽しめない

こんばんは。

太陽が煌々と照り、突き抜ける青空。大好きな国。
外の席に腰掛けてゆったりぷかぷか、なーんて夢物語でした。

結論だけを述べると、
かつて訪れた都市への旅行は、やっぱり私には一人旅のが合っている。けれども、ある程度は楽しめた。
2度目の旅行であっても良い旅ができる場合もあるでしょう。面白い楽しいと感じる方向が同じ人とならば、という条件付ですが。
逆に同行者も含め全員が初めての場所へ赴いても、目的が少しでも合わない人がいればイライラしてしまいます。


我慢に我慢を重ねた今回の旅行で感じたものを書き連ねておきます。


今回の旅行は計画、案内、通訳のほぼ全てを私がおこない、現地では同行者について回る身でした。
というのも私はかつて今回の目的地全てに滞在した経験があったからです。
観光地をいくつか挙げてもらい、限られた日数の中で移動時間になるべく無駄の無いように動線を作り、ホテルを除く全てのものをこちらが用意しました。

そこまではなんてことありません。人によってはありうる話です。
問題はここから。


端的にまとめると
・目的が有るのか無いのかわからない
・興味の範疇が違いすぎる
・休み方が噛み合わない
・旅行に対する姿勢
・新しい場所に行きたかった

順番にどういうことなのかを説明します。

目的が有るのか無いのかわからない

行きたい観光地があるのはとてもとても良い心構えです。旅行として最も大きいのではないでしょうか。
しかし、ここに問題が潜んでいました。

日本から乗り継ぐこと数時間。まずは初めの目的地へ着いてホテルに荷物を置き、一息。
「さ、どこ行こ」

いやいやいや。

いやいやいやいやいや。

決めとけ。

自分が旅行の言い出しっぺなら、各都市での目標を立てて最低限の順序とか考えろ!
例えば、お昼ご飯は軽く買い食いしてから有名なカフェのケーキとコーヒーで一服して、夕方まではいろんなお店見て回って、夜になる前には美術館に入場〜、とか。

え?ゼロ?
具体的な案ゼロ?

私が以前の経験があるのと言語が使えるとはいえ、丸投げはひどくね?
目星はつけてるから良さげな順番に連れてって〜なら理解できます。
何ひとつ決まってないのなら日本に残っとけ!

興味の範疇が違いすぎる

趣味は人それぞれ違って当たり前です。他人には理解してもらえない場面だって大いにあります。
私は喫煙者ですが同行者は違います。嫌煙家ですので、なるべく触れないようにしておりました。
タバコ屋に立ち寄って、日本では流通していない品々を買っておこうとしても不可能なのです。

これだけなら私が煙を出さないだけで終わりますが、何日も一緒となるとたばこ以外の他の点においてもズレが見えてきます。

例えば食事。
私は昼も夜もガッツリ食べたいしお菓子も欲しい。
一方、少食でもたくさん種類を食べたい同行者。

各都市ともに名物料理があります。しかし、数日しか滞在しない街であれもこれも食べるのは難しい。
コース、というか順々に出てくる定食にすると一皿が結構大きくて全体的に重たいんですよ。
にもかかわらず色々というのは…。

店選びも趣味が合いません。
同行者はこのごろ流行のおしゃんなカフェ~とかが好きなんですが、一方の私といえば純喫茶や狭苦しい食堂なんかのほうが頻繁に訪れます。
昔なじみの場所はそこで地元の人ならではの話を聞けたり、地域での味がわかって面白いのです。
たいして、綺麗なお店はたいていの場合ここ数年で現れて未だ慣れていないでしょうし、集まるのは大抵若い人です。だからといってダメではありません。が、うまみが少ないんですよねえ...。

休み方が噛み合わない

旅先での移動は概ね徒歩です。バスに乗って迷うほうがだるいので。
2万歩を超える散歩くらいの感覚で動き回るのですが、他の人には多すぎるようで、休憩をとりながらになります。

そのあたりのベンチに腰掛けて( ´ー`)フゥー...。
良い。適宜足を止めて往来を眺めるのも楽しい。
でも、せっかくならテラス席に座ってコーヒーとかビールとか飲みながら休もう?
現地の生活を真似して味わうのも楽しみの一つでは?

旅行に対する姿勢

上から繋がる話ではありますが、旅行の間はずっと外食ですから節約しておくのも大事です。済むのならばなるべく安く済ませたいですね。
だからといって日本でできることばかりを海外で続けるのは、一番もったいないと思うのです。
往復の旅券と滞在費だけで15万円以上と財布が一瞬で空になるのも仕方ありませんが、いっそ15万円かかったのならば現地でしかできない経験にはもっとお金をかけて旅行を楽しみ尽くすのが適切ではありませんか。
わざわざ外国まで行ってチャイナタウンで中華料理ばっかり食ってる中国人と同じにはなりたくありませんね。

外国語を操れてそこでの過ごし方に造詣のある人が隣にいるのにそれを享受しようとはしない姿勢は私には理解できませんでした。

旅行中にとある地域でデモ行進を目にしました。
私は興味津々で近づきたかったのですが、
「え~。危ないしやめとこ。安全が一番」
旅行者としての正論です。
しかし観光っていうのは有名な建造物を観賞して写真を撮ってお土産を買って、おしまい で良いのでしょうか。
ガイドブックには載らないような、その国・その土地の本当の姿や現実を知るのが醍醐味ではありませんか?

何のために旅行して観光するのか、という姿勢の差異を感じ取ってしまいました。

新しいところに行きたかった

単純明快。前回行かなかったお店や地区に足を踏み入れたかった。
一度訪れた観光地に再び戻るのは、私にとってはあまり意味のない行為なのです。
どうせなら知らない道や入ったことのない飲食店などに立ち寄りたい、経験を増やしたい。
こればっかりはガイドとして行ったならばどうしようもない話です。

そりゃあサグラダファミリアがその完成に近づきつつある状態は何度も見にいってもいいでしょう。ミロのヴィーナス同様に完成させないほうがいいかも、と思ってはいますが。



大きく書き出すと以上です。
文句ばっかり垂れているように見えるかもしれませんね。
しかし、安心してください。ちゃんと楽しめた部分もたくさんあります。

人間というのは、どうも悪い点ばかりが頭の中に残ってしまって困りますね。
眠って頭をすっきりさせようではありませんか。


では、またお会いしましょう。