SEIKO DOLCEシリーズが個人的に好きで、この頃はジャンクを探してはお小遣いで買えないかと頑張っています。
今日のは1000円強で手に入れたジャンク。
理由は動作未確認。汚れもありましたが、ブラシで綺麗になりました。
紳士時計って感じ。ジャンクってことは当分使われていなかったり、どうせ問題のある個体が多いのでまずはテスターの出番ですかね。
端子をぴたっと当ててみると...。
4.4μA!
高すぎますね。8N41の定格消費電流は0.8μAとなっていますから、すごい、5倍以上のエネルギーゲインがある。SR716SWを入れたところで、やはり一年も動かないでしょう。
巻芯はするりとぬけます。オシドリのぽっちもわかりやすい箇所。
ただ戻すときはやっかいで、ツヅミ車がカンヌキから外れてしまう。何度か抜き差しをおこなえばうまくハマることもあり、最悪の場合は再度分解。
なんと秒針がガラスに貼りついてしまっています。これが原因かな?
見事に浮いて湿気か何かでくっついたのでしょう。針がガラスにこすれて抵抗になり消費電流が上がるのはよくあることです。機械式でも振り角の低下の原因として経験済みです。
が、これは違いました。針を除いた後も消費電流は変わらず。
とりあえず輪列だけいけそうなので、輪列だけ洗浄コース。
これも効果が無く、まだまだ針は正しく回りません。
フルコース以上かもしれません。ひとまず全部分解して休憩しましょう。
切り替えまわりのかみ合わせなどなどがとても面倒で、位置を覚えておかないと大変です。また、規制レバーは輪列おさえの下に潜り込んでいることもあり組込の順番が前後します。
ふせビンの中に部品を逃がして後日観察をしてみましょう。車の歯が潰れていたりどこか変形しているかもしれません。
では、またお会いしましょう。