損するあほう

やったこととか残しておく。※個人の感想です

司書は不労所得?

こんにちは。

 

かねてからの疑問をどばっと垂れ流しておきます。

文字ばかりですので嫌いな人は流してください。

 

私はかつて、図書館でアルバイトとして働いていました。図書館といえど公立ではないので司書の資格を持たなくても大丈夫です。大きな所ではありません。規模としては高校や中学の図書室と同じくらいでしょうか。平日のお昼はゆったりした時間が流れていて、ふたりで十分にまわります。世間話なんかを交わしながらそれぞれ手を動かしたり止めたり、仲良く楽しく一日を過ごしていました。

 

蔵書もその大部分が小説と児童書です。来てくれる人たちは近所に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんたち、お子さんを連れたお父さんお母さん、そして時々中高生。まれにやっかいな人が来ます。図版のたくさん使われた美術書に対して「ああ、ムカツク!ンンッ!」と騒いでは入退室を繰り返す若者(たぶん何か患っているんでしょう)や、その場に居合わせたわけではありませんが、失禁してしまった人もいたそうで。一部では「介護施設じゃないぞ」なんて皮肉をこぼす職員もいました。

 

業務といえば専ら貸出・返却の受付、利用者さんが持ってきた本の再陳列、傷んだ図書の修繕などなど…。「少ないな」と思いましたか?そうです。ビックリするほど簡単な作業を延々と続けているのです。日曜日の午前昼や閉まる1時間前は忙しく、3人でもてんやわんや。以外だと数分に一度貸出・返却のためにカウンターに人が来る程度で、基本的には手持ち無沙汰です。

 

さて、この大型連休は人によっては10日も時間を与えられるそうですね。私ですか?残念ながら予定はありませんし、なんせ無職なので10連休という恩恵にあずかれない。

 

ありあまる時を少しでも文化的に過ごそうと県立図書館を訪れました。東野圭吾の『探偵ガリレオ』を手に取りカウンターへ向かいます。次回はJulio Cortázar著『Final del juego』の邦訳版『遊戯の終わり』を借りようかな…などと考えながら歩いていきます。

 

そこで目にしたのは、背筋をピーンと伸ばして座りつくしている女性職員。

何をしているのかって?

 

何もしていません。

 

そうです、ただただ前を見て座っているのです。微動だにせず。彼女のたたずまいは恐怖すら与えました。貸出をお願いするのもはばかられます。だって人間としておかしいもん。

 

そのとき、僕は思い出した。自分もカウンターでただ暇をもてあましていた事実を、関係のないことはするなと言われた事件を、「座っとくだけも仕事やから」と言われた日を。

 

図書館という職場の性質上、暇な時間のほうが圧倒的に長いこともありついつい関係のない行為をとってしまう場合もあります。先に述べた世間話も同じです。

外は雨が降っていて来館者もほとんどいない日に、考え事と覚え書きをしようとしてペンと白紙を手元に置いてぼーっとしてました。ちょうどその時カウンターへ貸出のために男性が来ましたので対応して、ついでに返却された本を棚に戻しました。もといた場所へ帰ると、同僚Y(年齢は還暦手前くらいかな)が「これ、なんで出してるの?時間内は勉強とかしちゃだめって言ったよね?」と詰め寄ってきました。

確かに職員としての労働と無関係なことをして時間を稼ぎ報酬をもらうのはいけません。ただの給料泥棒です。たとえアルバイトでも守るべきですね。

 

しかし、ですよ。しっかりと貸出の判を捺しました。待たせずに。求められている仕事内容はこなしています。新しく図書を出すための作業や館内の装飾製作は他の同僚がしているので、残っている貸出返却のカウンター業務と再陳列を私が請け負います。だって他の人がこれ以外の仕事してますから。

 

また別の日にも手持ちぶさたなので館内をうろうろと歩き回って蔵書を整列していました。すると別の同僚M(50歳前後だと推測)が「整頓が好きなんもわかるけど、カウンター座っときなよ。座っとくだけも仕事よ」と言います。

 

え????

 

ワイは他の人に叱られたから私事にはしらんように必死で整理整頓しよるんやぞ?同じ職場でどうして指示がこうも違うんや。というか座っとくだけがツライからあれやこれやするんやぞ。

 

私のいた図書館の職員は他の人のほとんどがおじさんおばさんと言われる年齢でした。20歳そこらの考え方と大きく違う頭です。就業時間内はできる限り努力して務めを果たすのが当たり前です。お給料をもらっている以上は仕事を続けなければいけない、いわば滅私奉公に近い方々です。

一方の私はサンドウィッチマンよろしく「ちょっと何言ってるか分からないw」状態。正規雇用で月々20万円もらうわけでもなく時給850円で働いているアルバイトに向かって「無駄にする時間はない、できることを探せ」と言われても...。私のなすべき業務をこなして余った瞬間は私が何に充てても自由でしょう。裁量労働ではないので終わればサヨウナラではありませんし。

じっと座ってお金をせしめる人と、仕事に関係なくても何かしている人と、どちらがカウンターで待ち構えていて安心するでしょう。後者のほうが人間らしいと思いますよ、ぼかぁ。

 

同僚Yとて実はずっと働いているわけではありません。職員同士でおしゃべりにかまけて手が止まります。他の人も変わりありません。新しく出そうと準備している本を自分がカウンターの内側で読んでいたり、PCで天気予報やニュースを見たり、新聞を開いていたり、図書館の運営に関わらない行いを私以外の人もしていました。

ですが、注意されたのは私だけ。というか誰も他人を注意できる勤務態度じゃない。

その理論だと水を飲むのも禁止されますからね。

 

留学していた都市では勤務時間だろうとお客さんからの注文が無かったり、応対すべき先がない受付の人たちはケータイをさわってましたが、誰一人これを怒りません。

日本もこうあってほしいもんです。

 

 

「郷に入っては郷に全て従わなければいけないのか」

 

なんでもかんでも服従しておけばいいのかどうかが疑問です。外から来た人間だからこそ風土の悪い点に気がつきやすいのは間違いありません。日本人は変革を嫌う傾向があります。公務員なんかまさに典型です。決められた内容をずっと続ける。無駄だと思っても今までこうだったと言い聞かせて見て見ぬふりをする。

 

本来は「んなこと言ってますけど、皆さんも仕事じゃないことで時間を浪費してますね。だから今回のことを許せというのではありませんが、私だけが責められる事由ではありません。ですので皆さんも態度を直してください」と返すべきだったのでしょうが、たった一人の意見だけでは多数の老害は動きません。こんな考えも今後改めなければいけませんね...。選挙も行かなくなってしまいます。名前叫ぶだけの今の選挙は意味無いと思いますけど。

 

 

仕事中だって支障をきたさなければ少しくらい好きなことしたってええじゃないか!ええじゃないか!

 

 

じっとしてるだけで給料が発生する司書も楽だろうけど精神的にきついだろうな...。

 

では、またお会いしましょう。