損するあほう

やったこととか残しておく。※個人の感想です

プラ排斥は現実的なの?

こんにちは。

 

プラスチックのストローが日常から姿を消しつつありますね。

 

報道機関などが一斉に叫び始めたストローレス。あまりニュースや新聞に触れない私は「なんでストローだけ一瞬で消されるん?他のはどうなん?」との疑問が浮かびました。報道が始まってからすぐに国内でも各社が紙ストローを採用してて「すぐに切り替えられるのならストロー廃止運動って何か裏がありそうだ」と勝手にかんぐってしまいました。鼻にストローが刺さってしまったウミガメの映像が発端でこれほどまでに急な流れが生まれるんでしょうか。

この記事はそんな疑いを自分でどうにか納得させようじゃないかと書くものです。論理的でもなんでもないので興味が無ければ読むだけ時間の無駄ですよ。

 

海に流入するプラスチックゴミの量がハンパ無いのでどうにか使用量を減らそうじゃないかと。プラのストローが紙製のものに置き換わったりそもそも挿さなくても飲めるふたを使ったり、世の中がストローフリーに変わってきています。

 

もはや生活から切り離せなくなったプラスチック。スーパーの買い物袋にペットボトル、ラミネートにパテ、枕の中身などなど...。生まれた頃から存在しているせいで無かった頃の生活が想像できません。現代っ子だからかな。

いつから使われているのかは私はわかりませんけれど、長い時をもって「軽いし耐久性も十分あるし安いし、便利だなあ」なんて使ってきたお偉い様方が、急に「海が汚染されて生き物が死んじゃうとかわいそうだから減らそう」とのたまいます。

 

『新編広語辞典』(1985,永岡書店)にて「プラスチック」を参照すると

熱や圧力を加えて、思いのままの形に作れるような物質。特にビニール系の合成樹脂。

いいですねえ。思いのままを形にできる素材。

プラスチックが具体的にどういったものの総称なのかはナガセプラスチック株式会社様が プラスチックの基礎知識 でまとめてくださっています。

聞き覚えのあるもので例を挙げると

手元の商品の札を見てくださいよ。きっとどこかにカタカナが紛れ込んでいます。

今更減らすったって、この大量消費時代でプラを使わないなんてのはどだい無理な話なんだ。量をどうにかしたところで他の問題でしわ寄せが来ますよ。

 

ともかく、なんとかならんだろうかと考えた結果、プラスチック製のストローなら減らしても生活に多大な影響を及ぼしたりはしないだろうとのことで、各方面が廃止を宣言したのです。無くたって全然問題なく飲めますよね。今じゃなくても分かってた事実。冷たい飲み物にしか使えないストローって意義あります?って思いが芽生えだした。冷静に考えると絶対に無くてもいいじゃん。

 

 

ではいつからこの海洋プラスチックゴミ問題が叫ばれ始めたのでしょう?大半の方は考えるでしょう。

「おそらくここ1年以内なんじゃないかな?」

Googleで「海洋プラスチックゴミ」に関する国内外の動向をちょっと調べてみますと

海洋プラスチックごみ問題について - 環境省(PDF)が出てきました。

海岸漂着物処理推進法改正 (2018.6.15成立)

第4次循環型社会形成推進基本計画(2018.6.19閣議決定)

と2018年には国単位で「どけんとせんといけん!」と会議があったみたいです。

同じような内容の資料ではありますけれどプラスチックを取り巻く国内外の状況 - 環境省(PDF)では

<G7伊勢志摩サミット(2016年5月)>
●首脳宣言において、資源効率性及び3Rに関する取組が、陸域を発生源とする海洋ごみ、特にプラスチックの発生抑制及び削減に寄与することも認識しつつ、海洋ごみに対処することを再確認。

最後の「再確認」の文字が重要です。国際社会では2016年春の段階ですでに重要だとの認識がありました。

これ以前の動きとしては大きなものでは2010年にEUにて資源効率の話がもたれていて、2020年までに一定の経済的成長目標を達成する計画の一部としてプラスチックの効率的な利用が議論されました。サーキュラーエコノミー計画の手段の一つです。確かに新しくプラスチックを作る労力が減ればそれだけ他にお金や時間を回せますからね。成長もするってもんです。

 

しかしもっと前に日本が動きを見せていました。久しぶりにこの文字を見たときは一種の郷愁すら覚えましたね。

3Rです。

え?覚えてない?Reduce, Reuse, Recycleの頭文字みっつの3R。ACが広告流してた時期もありましたよ。

www.youtube.com

4:3の動画だって!懐かしい!2007年にはもうAKB48っていたんだ!古い!篠田麻里子一択!

3Rは2004年に日本が提唱したイニシアチブだそうで。バブルがはじけてお金ないし環境にも優しいってんで生まれたのかな。

 

Reduce (減らす) のためにストローが標的になっているのですねえ。

もちろんその他のプラ製品も規制対象とされます。先ほどのプラスチックを取り巻く国内外の状況 - 環境省(PDF)には以下のような表が。

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プラのフォークやナイフもだめ。風船の棒っていります?糸で十分でしょJK。たばこのフィルターもRAWみたいなコットンのもので。アセテートはしぼんじゃうのが欠点。ウェットティッシュはなー、あー。

 

企業単位での取り組みも力をいれてくれるようです。

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例えばアディダスの「2016年、店舗のビニール袋を紙袋に置き換え。」上でも述べた気がしますが、 実行すると次に紙不足や加工のための不利益が発生しそうで、採算とれるんでしょうか。古紙のリサイクルにも化石燃料などを使います。

が、こんな資料を発見しました。2011年と少々古いものです。

古紙利用の環境に与える影響調査報告書(Ⅱ)(PDF)

おおまかに述べると、「古紙回収率があがると再利用のためのエネルギーが必要になるので、温室効果ガスについては工場単位で考えると大差はない」ふうに書かれています。ならば古紙再利用のために発生する温室効果ガスの量が同じだとしても、新たに作られなかったぶんの植物が残るので、環境への負担は相対的に減ります。と受け取ってもいいんでしょうね。

プラスチックを減らして紙を増やす方針は想像よりもうまくいくかもしれません。

これはひとつ納得できました。

 

いやいや、ストローに戻りましょう。

 

様々な会社がプラ製を止めて紙製を採用する方向でまとまっていますよね。供給しきれるだけの生産力があるんでしょうか。追いつけないと困ります。

ストロー製造最大手の日本ストロー、使い捨てプラスチックストロー使用停止の動きを受け、生分解性ストロー等の開発のため、新たな研究開発拠点設置へ(各紙) | 一般社団法人環境金融研究機構 (2018-09-28 17:03:25)

去年の今頃の発表にいきつきました。

「ストロー離れ」が加速する懸念も出ている。そこで、っプラスチック製品の代替品となる生分解性のストローや紙製ストローのより使い勝手のいい製品を開発するため、熊本工場(熊本市)に約3億円を投じ、2018年中に研究開発拠点を新設する。

2018年に”開発” 拠点を新設する、つまり生産はこの時点で始まっていなかったのです。日本の大手メーカーが去年から着手した製品種はいったいどこまで進んでいるのでしょう...。

 

www.nikkei.com

ケミカルを扱う大手企業ではBioPBSと呼ばれる生分解性プラスチックが生産されています。上記の日経ニュースによればカネカや三菱が拡大に向けて投資を始めますので、各企業の乗り換え方針に間に合いそうですね。5000トンとか2万トンとか、いったい何本作れるんだ。食品トレーとかも作ったうえでの重量なら意外と足りないのかも?一日に何万本もストローが消費されるわけですものね。

 

紙ストロー関連銘柄の一覧表で関連会社の株価をまとめてくれています。

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2019年9月27日更新

赤が増で白が減。表の横軸「1年」に注目しますと、すかいらーく以外はマイナスが目立ちます。挙げられている企業に対する関心が1年前より現在のほうが少ない状態を示しています。

世の投資家は一種新しい産業に期待していないんだにぇ。それとももう上がって落ちてきてるってこと?

 

2012年までのデータによると日本は約1000万トンのプラスチック生産量があります。ほんとに?上の生分解性ストローの生産目標が5000トンとかいってたの絶対に間に合わないよね?その他のプラ製品も絶対にまかないきれないよね?大丈夫か?減少傾向だからそのうち追いつくのかな。

 

というか、日本ではどれくらいのプラスチックが年間で消費されてるんです?僕、気になります。

国連環境計画(UNEP)が公開している資料に以下の表、2014年のデータ。包装用だけで比較したものです。

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日本は包装用プラスチックだけで年間500万トンを使っているようです。一人あたりの消費量ではステイツに次ぐ世界2位を獲得。これ、世界一になる理由は何があるんでしょうか。2位じゃだめなんでしょうか。 もっと低いに越したことはない...。

全体量で考えると大した量ではありませんが、どうもひとり一人の無駄遣いが激しい。あんだけ軽いプラスチックを35kg使うんです。実感わかないくらいの重さ。お肉が入ってる白色のトレイで5g程度ですよ。7000枚買わないと達成できない重量。

 

産業別使用量が次のとおり。

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およそ4割が包装に使われます。先ほどのをもとに計算すると、日本のプラ消費は全体で1250万トン。あれ?足りてないな。輸入してまで無駄遣いしてんのか。こりゃ確かにどうにか対策うちたいところ。

 

皆さんどういう風にお考えなのでしょうか。プラスチックを取り巻く国内外の状況 - 環境省(PDF)へ戻りますと

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こうして眺めると「お客様に快適なサービスを提供する」精神が足を引っ張っていますね。一方で客側からすると「別にこんなのなくたっていいのに」もいますね。

バランなんて絶対にいらない。傘袋も正直なんであるのかわからない。雨降ってるんだから屋内に水もちこんじゃうのは仕方ないじゃん。払えば結構落とせるんだし。濡れててずっこけたらそれはずっこける側の責任では。

あと無料配布系に対して「必要な場合は購入する」は意味なさそう。進めるべき・協力できると思ってても結局持ってないから買っちゃうんだろうな。スーパーマーケットみたいに毎回必要だとわかってるからエコバッグ持っていけるけど、その他の買い物は衝動買いも多いから...。

 

いやいや、いい傾向ですよ、もちろん。

あらゆる場面で削減する意志があるんですもの。末端での消費を抑えれば生産も下に向くかも。

 

 

とりあえず調べてきた内容を軽くまとめると

実は10年くらい前からプラ削減の気運は高まっていて、急激に動いたのはここ数年。企業としても再生ができる材料の開発や代替製品の製造計画をはじめたばかりだ。

ストローに限らずプラスチック製品があふれかえっている21世紀でどこまであがけるのかは難しくかつ終わらない課題であり逃げられない問題です。

 

個人の範囲で考えられる対策は「買わない捨てない」これが一番てっとりばやいかと。

モノをたくさん買うと企業や社会が大量消費を良しとしてしまいます。生産が拡大してエネルギーも必要になりますし、流通も増えてしまいます。買わなくなってしまえば消費型社会も落ち着きます。その分企業の売り上げが伸びずオチンギンもふるわなくなるでしょうが、今度は捨てない方策で生活をするのです。使ってきたモノたちが本当にどうしようもなくなるまで一緒にいてあげましょう。服だってちょっと穴が開いただけなら縫いましょう。時計だって修繕してもらいましょう。家電も黙るまで使いましょう。食事も全部食べ切りましょう。手元にあるモノをしっかりと最期まで利用できれば新たに何かを購入する機会は圧倒的に減ります。オチンギンが少なくてもある程度は大丈夫です。節約にもなるし環境にもいい。

 

なんとなく不安がぬぐえたので調べ物はここでおしまいにします。

 

では、またお会いしましょう。