損するあほう

時計とかタバコとかPCとか、残しておく。※個人の感想です

PT5000の歩度を見る

ついに届いたPT5000はオーバーホールなしですぐ使えるのか。使えなければ機械代金以上にかかってしまって誰も自作に使わなくなる?

 

ポストに投函された段階で元気元気

文字盤側からのぞいた限りだとホゾにちゃんと注油がなされているのが確認されます。何か月前にさされた油なのか不明ですが大丈夫でしょう。振りも出てますから。

 

では到着時のままでタイムグラファーに乗せて計測したものを表にします。目安です。
リュウズ位置は回転錘側から見たままの表現にしています。

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画像は"左"とします。文字盤は12時上。

まずはフル巻。 

姿勢 振り角 歩度 片振り
 文字盤 上  316°  +9秒  0.0ms
 文字盤 下  306°  +8秒  0.0ms
 リュウズ 上  266°  -1秒  0.1ms
 リュウズ 右  281°  +2秒  0.0ms
 リュウズ 下  263°  +13秒 0.1ms

 リュウズ 左

 267°  +11秒 0.1ms

 

1日寝かせたものがこちら。
振り角が落ちてきたところ。

姿勢 振り角 歩度 片振り
 文字盤 上  244°  +1秒  0.1ms
 文字盤 下  243°  +7秒  0.1ms
 リュウズ 上  212°  +6秒  0.2ms
 リュウズ 右  210°   -3秒  0.1ms
 リュウズ 下  210°  +2秒  0.2ms

 リュウズ 左

 217°  +3秒  0.2ms

 

うんうん。素晴らしいですね。

 

最大差は14秒。公式から姿勢差の目安が公表されていませんがこれくらいの精度も納得です。一応公式からは平均日差+/-12秒とされていますからほぼおさまっています。調整次第でクロノメーター規格に通るって言われてたもん。

 

個体差でしょうか、出荷時で調整済みなのも素人には嬉しいポイントです。手に入れたらまず油の状態を確認しましょう。

 

8700円もかかってしまったPT5000にはこれくらいの精度を求めても許されますよね。でも2万円を超えるETA2824-2より圧倒的に安い。もうちょっと精度が出てなくても許しちゃう。

 

こいつ用には既にパーツを手配済み。楽しみだあ。

 

<追記>

もう手放しましたが、組み立てて数週間様子を見ました。

簡易的な計測と体感とを考慮して、日差は+4秒前後でおさまりました。とても優秀です。
古いETA2824-2より新品のPT5000のほうが信頼できる可能性も出てきましたな。

<追記ここまで>

 

ではまたお会いしましょう。