表題は「私は古いカレを磨きます」と訳せます。
「カレ」とはフランス語で四角を表すようで、今回綺麗にするケースも四角形です。
裏蓋には ALL STAINLESS STEEL の文字。おそらくローズゴールドめっきか何かでしょう。
あらゆる方向が経年変化で強くくすんでおります。
表面は小傷が目立ちますね。白く濁っています。
側面も手汗やあぶらできらめきを失っています。
不幸中の幸いとも表せるでしょうか、腕に巻いた時に目につく範囲でめっき剥がれが見当たりません。ぶつけた痕もなく面がつるりと保たれています。
裏面も含めて手首の垢がつまり”アンティーク調”に。
ここは他人に見られない所ですし、どうなっててもいい(笑)。
裏蓋のガスケットは古くてダメそう。広がって伸びているものは防水性を確保しづらいことから交換となります。
めっきの剥離が恐ろしくて超音波洗浄もちょっとだけ。垢がほろりと落ちたら回収しましょう。
あとはコンパウンドで軽ぅく手磨きでお終い。
思ったよりギンギラギンを取り戻しました。
コンパウンドの染み込んだ布で軽く手磨きをかけただけで小傷も目立たなくなりましたし、めっき落ちも回避できました。
現行品にも劣らない輝きを持つこのケースは一体どこのブランドのものだったのでしょうか。
では、またお会いしましょう。