過去何度か紹介したピアジェ用のケースなどを3Dプリントサービスで形にしてもらいました。
こういうのがあればどこを直すべきなのか直感的にわかりますよね。
手元に届いたのはこんな感じ。
砂場で作った表面ですがあながち間違いでもない感想。
従来の3Dプリンタのようにただ積層して成形するのではなく、粉を層のように撒いて溶接していく製法のようです。Multi Jet Fusionで検索をかければなんとなくわかってくれるはず。
泥団子みたいな見た目とは裏腹に、なかなかどうしてすべすべした手触り。
いたよね、泥団子ピッカピカに仕上げる男子。
一部平面が保てていないところもありますが、今回は機能的に何ら問題ないのでスルー。
寸法もなかなか忠実です。
ガラスもすっぽり。
巻き芯はオリジナルから変更したため、余白ができています。
裏側から見たらスペーサーもすっぽり(ちょっとだけきつい)。
裏スケ仕様も実現できそう。
ピアジェはなかなかいい感じで出力できています。データはいじらずに進められそう。
さて実はもうひとつ。レディスの手巻き。
記事としては全く取り上げてませんでしたが用意しています。
一見すると大丈夫そうに見えます。確かに縦の寸法は悪くないんです。
横から見るとこの試作品もリュウズが浮いています。
ここが詰められていないとムーブメントが中でカタカタと回ってしまう。ゼンマイを巻くたびにうごめく時計なんて嫌です。
裏側から見ると意外とスカスカ。
これは文字盤が中を通っていくために仕方なく。左半分を埋めるために裏蓋の形を改変するのもありかな。重心が変になってつけ心地が悪くなるかな。
これだけ高解像度の3Dプリントを注文して本体$30+送料$50。だいたい1万円です。
同じものをDMMのサービスで注文すると本体だけで1万円を超えてしまう見積もりが返ってきました。個数が少なければDMMで、今回のように4つ6つとなれば外のサービスがよさそう。
NH35程度の時計であれば正直プラスチックのままケースとして本採用してもいいんではないかと思えてしまいます。
試作品としても十分な品質で提供してもらえます。
唯一は荷物の送り状に名前がちゃんと載らない件ですかね。
では、またお会いしましょう。