友人から時計を引き上げてきました。
部屋の片隅で止まっていた理由を聞くと「電池交換してもすぐにダメになる」らしいのです。
それは9割がパルスの出しすぎですね。洗浄すれば解消する問題です。
2Pが出て秒針が動いているのを確認して作業を開始。
アクセサリーブランドらしいデザイン。日に当たるとキラキラと光ります。
いつか石が外れるのでは?と不安。
スペーサーに電池おさえがあるタイプは嫌い。
電池交換するときにいちいちスペーサーを外して巻芯がぐらぐらの状態で電池を外さなければならないのがどうも...。失敗したことはないけどいつか折る。間違いない。
文字盤を外すと日の裏は歯車一枚だけ。
金属もネジ受けだけ。力かけてネジを回していると抜けてしまうと噂。
VX51E。
正直、オーバーホールする価値がない、といえばキツイですが、わざわざ分解掃除をする機械ではありません。
何を隠そうこのVX51は1000円もあれば買えてしまう機械。価格と値段を考えた場合、交換だけしたほうが早くて安上りです。
今回はお金をもらいませんから別にどっちでもええんじゃ。
横からフックを外して押さえを取ります。
7N42なんかと同じ。っていうかこいつが7Nに載ってるだけ。
セイコーの現行普及帯クオーツって全部これなのか?
輪列と切り替えは上下に注意。それ以外は特にありませんね。頑張ってください。
部品数も少なく簡単でいいですねぇ。
2時間もあればコンプリートから分解して組立までできます。
実はこの時計、以前一度修理されたものです。うらぶたに堂々とシールを貼っています。
これはチェーン店でよく見る電池交換時のシール。O.Hと018(2018)かな。たったの2年半でダメになるようではお話になりません。そのお店にはもう任せないようにと伝えましょう。
購入から10年、オーバーホールなしで問題なく動く時計が多くある事実を加味すると、商品として不良品だった可能性もゼロじゃない。
とはいえやっぱりヤブ修理屋だったと思います。お金とってるのに。
明細とか残さないタイプの友人だから保証も効かんのでしょうね。
しっかしチクタク音がでかいな。
では、またお会いしましょう。