ルクルトの女持ち機械を手に入れました。
ゆくゆくはこれもガワを作りたい次第です。この機械がちゃんと動いたらね。
てなわけで進めていきます。
カレンダー無しの手巻き2針。やっぱこれだね。
1975年にお披露目になって今でも女持ちレベルソで採用されているモデル(watch wikiより)。ちなみにこのcal.846はショパールでも使われています。お高くとまりやがって。
カンヌキバネが分厚い分厚い。
埋め込まれてるってのも初めてみました。軽く引っ張ってみましたが外れないようです。折れたら交換不可ってこと??
表はシンプルですが「これでいい」といった顔。コートドジュネーブはいいぞ。
オシドリネジと一受のネジが肉薄具合を見るとどうしても強度に不安を覚えます。一流のエボーシュを出しているルクルトの力を信じましょう...。
ヒゲゼンマイは...。
大丈夫だ、問題ない。ほんのちょっと寄っている気もする。画像はテンワが傾いているからそう見えるだけ。
色々と試して振り角に伸び悩んだらもう一回見てみよう。
コハゼもまさかの分厚いバネが1枚。
そして意外なことに取り外しが可能。これなら折れても自分でバネ材削って作れそうね。
とってしまえばどうってことはない。
パッと見は普通の輪列に思えたんですが、どうやら思っていたのと違います。
何が違っていたのかというと、
そう、ガンギ車の歯の枚数が多い!そして思ったよりも仕上げは質素!
私の記憶だと一般的なレバー式脱進機においてガンギ車は歯が15枚です。対してJLC cal.846は20枚。
他の車の歯の枚数が変わる以外にどういった違いが出るのでしょうか?
テンプへ伝わるトルク?保油性能? うーん、私は開発屋じゃありませんからね。
どちらにしても、通常よりもたくさん油をささないと振り角に影響します(体験談)。
キフショック外すのはいつも緊張するなー。折っちゃいそう。
インカブロックもそう。スイス系のショックバネは割とすぐ折れる。
国産の回すタイプのバネがいい。せめてノヴォディアック形式を採用してほしいね。
ここにも先人が苦労した跡が見える。
あきらかにバネの脚というか腕というか、先から出てるもん。にしても傷だらけだな。
手巻きカレンダー無し最高!
この個体が何年腕に巻かれていたかは不明なものの、振り角も260°近く出てますし姿勢差も小さく「さすがはルクルト」と思わせてくれるいい機械です。
ケースのデータ自体はおおむね完成しています。時期とお財布を見てどこかで切削してもらいます。
3Dプリントサービスで作って磨きあげるのも楽しいかな。
では、またお会いしましょう。