ジャンク扱いの中にほぼ新品のセイコーが入っているのを見つけました。これでちょっと遊んでみましょう。
文字盤にソーラーと書かれていますが、室内灯や太陽光にあてても動く様子はありません。ジャンク箱に入っていたわけですし。
裏蓋を開けて様子を見ます。V157Aです。
電池が抜かれている...。しかし、壊れていないならば、キャパシタ無しでも光にあたっている間だけは動くはずです。自転車操業的に、発電したものをその場で駆動に充てて秒針を回すはず。
よくよく見るとコイルの銅線がびろ〜んと伸びています。
これは確かに動かないわけだ。
どうして切ってしまったのかは不明。その他の傷も見当たりません。
今回のソーラームーブはV157。ネットを探しても安く売られているわけもなく、どうしようかと思っているときにピンと来ました。
この部品の形、見たことあるぞ。
VX42(7N42)のコイルと同じ配線パターンじゃね?
画像に写っているのはVX3PE。カレンダーが針で表されるタイプの機械ですね。
まあそんなのはどうでもよくて、これもVX42等とベースを共有していますから、コイルは同じはず。
取り出して並べます。
似ている。
上がVX3PE、下がV157A。
見る限り全く同じですね。期待が高まります。
ではもう少し調べましょう。
V157
コイル抵抗値: 1.8 - 2.2kΩ
部品番号: 4002907
7N42
コイル抵抗値: 2.4 - 2.8kΩ
部品番号: 4002890
部品番号もコイルの抵抗値もまったく違います。これらの情報では”ダメ”と判断するのが妥当でしょう。
現在の職場はポンコツでクオーツテスターがないのが悔やまれます。
とはいえ現状ではV157AもVX3PEもジャンク状態。
どうせ動いていないなら壊れても痛くはない。
南無三!
動く!動いている!
V157。でかい。 pic.twitter.com/h4rXWgyUnH
— U (@hal_0_kaw) 2023年8月14日
しかしこのまま動いて大丈夫なのか?と疑問に。
中学理科のオームの法則によると、抵抗値が上がると消費電流が下がります。
つまり電池電圧が十分に確保されないと満足に電流が流れなくなり、時計が止まりやすくなる!?
ソーラーは1.55Vよりも高めの電圧がでるため大丈夫だと思いますが、心配っちゃあ心配。
クオーツテスターのない職場に改めてうんざりです。
こちらの時計は使用感はあってもまだまだ悪くない状態。持ち帰ってフリマサイトで売ってしまいましょう。
キャパシタは入れません。高価ですし、V系のムーブは売上も大した額にはならんでしょうから、元が取れません。すごく読みやすくていい文字盤ですがね。
メxxリでこのソーラーの時計(V157-0CP0)を見たら私だと思ってください。
では、またお会いしましょう。