学生時代に買ったSEIKOの時計が活動限界をむかえたみたいです。
目で見て振り角が180°前後。OHしないと死んでしまいそう。
これを買った頃は時計に対してこだわっていませんでした。なのに今見ると趣味が変わってないなあ。
バーインデックスにドルフィン針。やっぱこれが一番見やすい(個人の感想です)。
裏蓋を初めて開きます。お店にOHを依頼すると思っていた時期が僕にもありますた。
がNH35の展開図でまかなえそうです。
機止め板デカすぎでしょ。こんなことせずに小さく作ればいいのにな。
邪魔なローターとスペーサーをとってしまえばスカスカ。
針と文字盤を脱がせたらもう何も恐れることはない。
機械だけになってしまえばしょぼいもんです。
私から見れば6R15も4R35も一緒。調整の範囲が厳しいか、仕上げが美しいか、くらいしか見当たりません。違いがあんまりわかってない。
しいて言えば6R2xのハイビート機なら差別ができるかな?
切り替え周りの歯車の数が多すぎる。
努力の跡が見られます。
この目まぐるしい数の歯車が無ければカレンダーが修正できないという...。
カレンダー側は持ち上げるだけでいいので簡単でした。7Nや7Sと同じ考え方の裏輪列。
お待たせしました。輪列側。
こっちも4R,NHと大差ありませんね。
輪列受にもたくさんの歯車が。どうにかならんかったんか。
マジックレバーのモリブデン入りグリスは瓶を別で用意して洗いたい。
裏側も油をさすようですね。跡が見えます。戻すときに6R15B,Cのテクニカルガイドをみて確認しましょうか。
あとは持ち上げるだけ分解は終了。
購入してから5年近く、油がないだけで180°しか振らないもんかと思っていろいろ眺めていると、
・・・おや!? ひげぜんまいのようすが・・・!
寄ってますね。確実に寄っています。
写真でいうと左側が広がっているように見えませんか?中心が左に寄っています。ひげの右が狭くなって左が広くなっています。そう捉えてください。
ぶつけたり落としたりしたかな?どうして寄ったんだろう。秒針規制機能でずっと止めてたことでもあったかな?
まあ、ワタクシの手にかかればこのくらい!!
プルプル・・・
はい。
直った。等間隔になってません?なってますね。美しい。
どこかで聞いたことで、ヒゲゼンマイは水平方向のずれ、つまり中心がしっかり取れていないと振り角がガクッと下がるんだとか。確かに一度触ったレディスのヒゲゼンマイも0.0xmmの修正で30°くらい上がった記憶があります。
一方で垂直方向のぶれ、すなわちテンワと並行でない状態は振りに大きな影響はなく、傾きが大きすぎるとどこかに擦れて止まったりする不具合につながるそうです。不格好にグネグネ伸縮するのも嫌ですけどね。
分解は7S26とほとんど一緒で簡単でした。
7S26Aの分解記事はこっちへ。
切り替えまわりに車を増やして増やして手に入れた手巻きは美しいものではありませんでした。油をさすのも面倒で褒めようがない。
カレンダーの調子が悪い時はこっち↓で。
NH35のカレンダーがおかしい場合 - 損するあほう
組立はテクニカルを見ながらやればどうにかなるでしょう。NHのものでもいいかな?
構造はほとんど同じでしょうし、6R15でも4R35でもNH35でも同じです。一度できるようになれば中級普及機は全部さわれます。
では、またお会いしましょう。