長きにわたるキングセイコーも終焉を迎えます。
形が整ったことで腕時計として家の外へ連れていけるように。
4900円もかかったガラスは思ったよりも良い感じ。
エッジはもう少し内側に倒れていてもよかったかもしれませんね。
ですが、汎用サファイアガラスと比べても圧倒的多量な面取りのおかげで昔の威厳を保てました。
昔の時計を修繕する際にガラスが手に入らなくて詰む悲しみたるや。
もしかするとこの外注別作がいろいろな形状に対応しているのならば、はたまたこちらが3Dデータ等を提出して作ってくれるのであれば、夢の広がるサービスとなるでしょう。
よくみるとふちが汚いのがバレます。
ガラスを接着する部品はどうもステンレスではなく真鍮のようなのです。カリカリつつくと黄色く光ったのでこれ以上は踏み込めませんね。
単調な部品ですから大きな旋盤やフライス盤があればステンレスで別作もアリですね。
シュッとした、直線の強めなケースは好き。
祖父がもっていたキングセイコーですので真にボロボロになるまでは使ってやりたい気がするのです。いつ頃使っていたかは不明ですがね。
これを機にファイブやブライツの機械式をひとつ手放してもいいかな。昨年分解掃除をした6R15のブライツ(SDGM003)なら傷も少ないしきっと数万円で戻ってくる。
ベルトをつけて腕に巻けばちょっとくらいはごまかせますよね。
ロゴのそばにあるシミだけが悔やまれるものの、これもまた祖父が手に入れた個体である謂われと考えれば胸を張っていられます。
ケースは磨けばまた傷を隠せますし、ベルトも気が向いたら交換します。
しばらくはよろしくといったところですね。
キングセイコー 5625-7000 第1回 計画をたてる
キングセイコー 5625-7000 第2回 ケースを磨く
キングセイコー 5625-7000 第3回 ガラスを調達
キングセイコー 5625-7000 第4回 カレンダー側分解
キングセイコー 5625-7000 第5回 表側分解
では、またお会いしましょう。